イチロー氏 引退の松坂は「高め合えた唯一の投手」

 試合前、メッツの松坂(右)と抱き合うヤンキースのイチロー=14年(共同)
 3回、松坂から先制打を放つイチロー=07年(共同)
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 西武が7日、松坂大輔投手(40)の今季限り引退を発表した。

 マリナーズのイチロー会長付特別補佐(47)は「僕にとってともに競い、高め合えたと思える唯一の投手だった」とかつての好敵手への思いを口にした。

 日本球界を代表する打者として確固たる地位を築いていたオリックス時代の終盤、1999年5月に初対戦し、3打席連続三振を喫した。ほとんどの投手が勝負を避けるような状況に嫌気が差していた時期。真っ向勝負を挑んできた怪物ルーキーに、新たな闘志をかき立てられた。

 その後は松坂から通算100本塁打目を狙い打ちするなど、平成の球史を名勝負で彩った。メジャーでも対決が実現し、海を越え、ライバル物語は続いた。

 WBC日本代表では投打の主力として、ともに第1回大会からの2連覇に貢献した。敵、味方で過ごした濃厚な時間はファンの記憶にも鮮明に刻まれた。「ありがとう。お疲れさまでした」との談話には実感がこもった。

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