大谷2敬遠にマドン監督も対策検討「重要なのは彼と勝負させること」

 オンライン会見で大谷への“四球攻め”を語るマドン監督
 2回、申告敬遠される大谷(共同)
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 「エンゼルス4-1オリオールズ」(3日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、2度の好機でいずれも申告敬遠を受けるなどして今季3度目の1試合3四球。2打数無安打で打率を・278とした。チームは3連勝で6月20日以来、10試合ぶりに勝率5割に復帰した。

 勝負させてもらえなかった。前夜の試合で2打席連発、シーズン最速30号に到達した大谷が地元ファンのブーイングの中を3度、一塁へ歩かされた。

 初回無死一塁。地元ファンのMVPコールを受けての打席は初顔合わせの右腕ロペスに対し、3球連続ボールから空振りと見逃しストライクでフルカウントに。6球目、内角低めにはずれる154キロシンカーが見送って一塁へ向かった。続くレンドンも四球を選んで無死満塁。4番ウォルシュの適時内野安打などで2点を先取。大谷もゴセリンの一塁ゴロの間にホームを踏んだ。

 ブーイングがさらに大きくなったのは3点リードの二回2死三塁の打席だ。相手ベンチから申告敬遠のサイン。今度はバットを振るチャンスさえ与えられることなく、出塁した。

 五回は先頭で二ゴロに倒れた大谷がまたも一塁へ歩く。4-1の六回2死三塁。オリオールズのベンチがこの日、2度目の敬遠の合図を出す。相手一塁手から言葉を掛けられた大谷が塁上で笑顔を見せた。

 メジャー4年目で初の2敬遠。試合後のマドン監督は、米記者から「今日のような扱いを受けるのは時間の問題でしたか?」と問われ「そのとおり。わわわれはそこに対応していかなくてはいけない」と返答。右脚の故障で離脱中の主砲トラウトに代わって大谷と2、3番コンビを組むレンドンについて「今のアンソニー(・レンドン)は好調というわけではない」と話し、1番起用後に復調したアップトンを大谷のうしろに置く考えを明かすなど、打線の組み換えを示唆した。

 今後さらに大谷が勝負を避けされる場面が増えることには「可能性はあると思う」と指揮官。「チームや投手による。ベテランの先発投手は勝負したいかもしれないし、そこは打者にどうアプローチするかといった考え方やチームの戦略次第だと思う。おそらく一番重要なのは彼と勝負させるようにプロテクトすることだと思う」と話した。

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