大谷翔平 ルース超え二刀流最多30号 米記者「目撃している私たちは本当に幸運」
「エンゼルス-オリオールズ」(2日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、今季2度目の2打席連続本塁打でシーズン30号の大台に乗せた。1919年にベーブ・ルース(当時レッドソックス)が樹立した年間10登板以上の本格的二刀流選手による29本の最多本塁打記録を102年ぶりに更新するともに松井秀喜(ヤンキース)が04年に記録した日本選手最多の31本塁打に王手をかけた。
6月23日以来、9日ぶりに戻った本拠地を熱狂させた。4点ビハインドの三回の打席。初回に初球、内角高めのボール球を打って二飛に打ち取られた左腕エイキンに対し、大谷がまた初球からいった。内角高めの148キロ直球を打ち抜くと打球は地元ファンの興奮が渦巻く右中間席に着弾した。
『ショウ・タイム』はさらに続いた。1点差に詰め寄った四回。なおも1死一塁の場面で大谷は2番手右腕テイトがカウント2-1から投じた154キロシンカーを今度は左方向への逆転2ラン。地元ファンを興奮の渦に巻き込んだ。
7戦27打席で7発。驚異的なペースで本塁打を量産し、この日の試合前に1本差に迫っていた2位ゲレロ(ブルージェイズ)との差を一気に広げ、キング独走状態に入った。
大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターに大谷の会心の一撃の動画とともに「これを目撃している私たちは本当に幸運です」との一文を投稿。歴史的瞬間を収めた動画は投稿から1時間で100万回再生に達する勢いを見せている。