大谷翔平、初適時打 時速183キロ弾丸ライナー チームは元阪神ドリスから決勝点
「ブルージェイズ5-7エンゼルス」(8日、ダンイーデン)
エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打1打点、1四球。七回に今季初適時打を放ち、打率を・280(25打数7安打)とした。チームは延長十一回にフレッチャーの決勝2点適時打で勝った。
1点ビハインドの七回2死三塁の好機。ここまで3打席無安打だった大谷のバットが火を噴いた。3番手右腕モレノがカウント1-1から3球連続で投じた146キロスライダーを右前適時打。時速183キロの弾丸ライナーで三塁走者をホームへ迎え入れた。
この日の敵軍先発は18年7月7日の対戦で2打数無安打に封じられたストリップリング。3年ぶりの顔合わせとなった右腕に対し、初回の打席はカウント1-1から2球連続外角低めのチェンジアップを空振りして三振。
3-3の二回2死の打席は外角低めゾーンいっぱいのチェンジアップをとらえたが、164キロの鋭いライナー性の打球を一塁ゲレーロの好捕に阻まれた。
五回の第3打席は空振り三振。初球外角146キロ直球をファウルにした後、外角低めの127キロナックルカーブ、146キロ高めの直球をいずれもしっかり見極めてカウント2-1。しかし、4球目ナックルカーブを打ち損じてファウルにして追い込まれ、最後は外角低めに逃げる138キロチェンジアップに右手を伸ばしたがバットは空を切った。
同点の九回2死一塁の第5打席は四球。5番手右腕メリーウェザーに対し、3ボールからストライクを取りにきた高め156キロ速球を打って出たがファウル。5球目が外角高めにはずれて一塁へ歩いた。
元阪神ドリスとの対決は、2点を勝ち越した直後の延長十一回2死一塁の場面だ。初球、137キロスプリットを打ったが、ゴロ打球は一塁手の正面だった。
試合は、エンゼルスが3-4の四回にトラウトの3戦連続本塁打となる3号ソロで追いつくと、1点を勝ち越された直後の七回に大谷が同点適時打を放ち、今季初の延長戦へ。昨季に続いて無死二塁から始まるタイブレーク制が採用された延長戦は同十一回2死二、三塁の場面でフレッチャーが7番手で登板した元阪神・ドリスに対し、詰まりながらもしぶとく中前へ落として2走者を生還させた。





