「ヤンキース１０－１オリオールズ」（１１日、ニューヨーク）

　ヤンキースの田中将大投手（３１）は、オリオールズとのダブルヘッダー第２試合に先発し、５回を３安打１失点で２勝目を挙げた。

　意表を突く球種で自身の好投を引き出した。登板前の投球練習でツーシームが好調と感じたそうで、その球種を軸に組み立て、５回を最少失点。「相手も前回対戦でほとんど見ていない球だし、打者の反応も見て効果的だなと思った」と勝因に挙げた。４－１の二回１死一、三塁を連続三振で切り抜けると、その後は走者を一人も許さなかった。

　米中枢同時テロから１９年を迎え、選手は「ＮＹＰＤ（ニューヨーク市警）」などのロゴ入り帽子をかぶって試合に臨んだ。「いつもと違う気持ちだった」と言う特別な日に、球場へ入れない地元ファンに明るい話題を届けた。