菊池“5度目の正直”今季初星 5回6K3失点 直球今季一番158キロ

 「パドレス3-8マリナーズ」(27日、サンディエゴ)

 メジャー2年目の今季、5度目の登板で白星をつかんだ。マリナーズ・菊池は「毎年そうだが、最初の勝ちが一番難しい」と胸をなで下ろした。

 チームは直前のダブルヘッダー第1試合で、4点リードの最終七回に2死無走者から逆転サヨナラ負けを喫していた。「ああいう負け方をした次の試合で(一回に)すぐ6点を取ってくれた。こりゃいい投球をしないとと思った」

 今季一番という直球は98マイル(約158キロ)を出し、要所では93マイル前後の高速スライダーを使った。序盤、失点を重ねながらも大きく崩れず5回を7安打3失点、6奪三振。「粘り強く投げたのが良かった」と満足感をにじませた。

 オフのフォーム改造で球威が増した。勝ち星に恵まれなかったが「自分の球を投げることができている。自分を信じてやっていた」と迷いはなかった。「自分が勝って(クラブハウスが)盛り上がるのがこんなに気持ちいいものなのか。この雰囲気を毎回味わいたい」と短いシーズンの後半戦の反攻を期した。

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