小型機で墜落死ハラデー氏、体内から10倍量の薬物 米運輸安全委員会公表

 ロイ・ハラデー氏
2枚

 メジャー通算203勝の殿堂入り投手で17年11月に自ら操縦する小型機で墜落死したロイ・ハラデー氏(享年40)について米国家運輸安全委員会が15日(日本時間16日)、同氏が墜落直前に危険操縦を繰り返し、体内から高濃度のアンフェタミンなどが検出されたとの報告書を公表した、と米スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。

 報告書の内容を報じた同局によると、ハラデー氏は事故死の1カ月前に購入した2人乗りの軽飛行機アイコンA5でフロリダ沖の上空から85マイル(約137キロ)の速度で海面5フィート(約1・5メートル)以内の高さまで急降下を繰り返していたという。死因は鈍的外傷と溺死。体内からは判断能力を失うほどの高濃度のモルヒネと抗うつ剤、さらには治療で使用する量の10倍に相当するアンフェタミンが検出されたとの記述もあったという。同氏の飛行時間は700時間を超えているが、アイコンA5はわずか14・5時間だった。

 同局のサイトでは、ハラデー氏が事故死の1週間前にSNSに投稿した愛機の写真と「父にはアイコンA5で海上を飛んでいると、戦闘機を操縦している気持ちになると言ってます!」などの文面を紹介した。

 ハラデー氏は1998年から2013年まで16年にわたってブルージェイズとフィリーズでエースとして活躍。通算203勝105敗、防御率3・38、2117奪三振の記録を残した。サイ・ヤング賞2回、最多勝2回、最多奪三振2回、球宴8回。事故死から約1年後の19年に殿堂入りを果たしている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス