大谷、亡き同僚にささげる代打安打 笑顔なき弔い星
「レンジャーズ4-9エンゼルス」(2日・アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が7試合ぶりに先発メンバーから外れ、八回に代打で右前打を放った。1打数1安打で打率を・303とした。前日にエンゼルスのタイラー・スカッグス投手(享年27)が急死。チームは弔い星で連敗を3で止め、勝率5割に復帰した。
前日に同僚のスカッグス投手が宿舎の自室から遺体で発見された。27歳の早すぎる死。試合前に大谷は球団を通して「親しかったスカッグス投手が突然亡くなられた悲しみの中、発する言葉もありません。今はただただ同投手のご冥福を心からお祈りしております」とのコメントを発表した。
チームはユニホームの左胸に同投手の背番号45のワッペンを着けてプレー。マウンド後方にも「45」の数字があった。
この日の出番は9-4の八回1死一塁。左腕セントジョンに対し、見逃しストライクとファウルでカウント0-2と追い込まれたが、ファウルで粘ってフルカウントに持ち込み、9球目の外角低め124キロスライダーにバットを伸ばし、最後は右手1本でライト前へ運んだ。
勝利後のチームに笑顔はなし。ベンチ前で選手と首脳陣ら全員がハイタッチ、抱擁を交わし合い、この日の健闘をたたえた。