大谷、無欲から生まれた偉業「フォアボールでもいい。自分の仕事したい」

 試合後の会見でサイクル安打を語る大谷(撮影・小林信行)
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 「レイズ3-5エンゼルス」(13日、セントピーターズバーグ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が「3番・指名打者」で出場し、メジャー日本人初のサイクル安打を達成した。初回の打席で8号3ラン、三回に左中間二塁打、五回に右翼線三塁打、七回に中前打。今季初の4安打で打率を・281とし、チームの3連勝に大貢献した。

 サイクル安打までシングルを残して臨んだ七回の打席。ワンボールから見せた2つの空振りは、試合後の記者会見で米メディアから「マン振りだったが」との質問が出たように少し不可解に見えた。

 五回に三塁打を記録して王手をかけると「みんなに言われたのでそこから(サイクル安打を)意識しました」と大谷は話すが、打席の中ではその欲は消えていたようだ。

 「単打を打ちたいなということはなかったですけど、なんとか、フォアボールでもいいですし、自分の仕事をしたいなとは思ってたので、しっかりボール、ストライクの判断もできてましたし、すごいいい打席だったなと思ってます」。

 残された1打席で結果を出したこともさることながら、ワンボールから2球連続で“マン振り”して追い込まれながらフルカウントまで持ち込めた過程にも満足感を漂わせていた。

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