「ドジャース６－３フィリーズ」（３１日、ロサンゼルス）

　ドジャース・前田の変化球がさえ渡った。３試合続けて四球を出さず、６回を３安打２失点で自身４連勝。「（変化球を）狙われている中で、うまく使いながら抑えられた」と胸を張った。

　特に有効だと感じたのがスライダーだという。「狙っていれば多少強引になるのが打者の心理だと思う。その強引さを利用するというか」と、投球術の極意を語る。四回にはマカチェンに高めのスライダーを中越えに運ばれたが「単純に投げミス。もう少しコースや高さに気を付ければ本塁打にはならなかったかな」と、さらりと振り返られるほど手応えを感じた投球だった。

　５月終了時点で７勝はメジャー自己最速。「１年間トータルで成績を残すことが大事なので、あまり満足せずに努力したい」と、さらなる前進を誓った。