「エンゼルス１－３ツインズ」（２０日、アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２４）が「３番・指名打者」で先発出場。八回の打席で空振り三振を喫した際、１５０キロの速球を右手に当ててもん絶した。試合後にはＸ線検査を受け、骨折はなかった。結局、３打数無安打１四球で、今季最多の３三振という結果に終わった。

　本拠地が騒然となったのは八回だ。先頭で中継ぎ左腕のロジャーズに対し、カウント０－２と追い込まれた後の４球目、打ちにいった内角高めの１５０キロ直球が右手を直撃。バットを放り投げた。

　激痛に苦悶（くもん）の表情を浮かべる大谷の元に、ベンチからオースマス監督やトレーナーらが飛び出し、右手の打撃用手袋を外して指の状態を確認した。球審が空振り三振と判定したため、大谷はそのままベンチへ下がった。

　試合後に右手をＸ線検査し、オースマス監督によると骨折はなかったという。２１日に球団ドクター、トレーナーが状態を確認する予定。同監督は「早い時期には戻れる」としているが、同日のツインズ戦は欠場濃厚だ。

　さらに直後には次打者、４番のシモンズが一ゴロで一塁へ駆け込んだ際に左足首を内側に大きくひねり、激痛に顔をゆがめた。自力で歩くことができず、トレーナーに抱きかかえられて退場した。

　３、４番コンビを襲ったアクシデント。主砲で不動の２番トラウトは「言うまでもなく、厳しい。立て続けに、２球連続だったからね」と大きなため息をついた。

　大谷は初回の打席で四球を選び、自己最多タイの８試合連続出塁をマーク。しかし、終わってみれば３打数無安打、１四球で今季最多の３三振と精彩を欠いた。