マリナーズのイチロー外野手（４５）が１６日、アスレチックスとの開幕２連戦（２０、２１日）を前に東京ドームで行われた公式練習に参加。守備練習では右翼を独り占めにし、打撃練習ではアリゾナのキャンプ地でもなかった５連発を含む１０本の柵越えを披露した。

　記者会見後に臨んだ全体練習。右翼に入ったイチローはノックで軽快に動きを見せ、三塁や本塁へ強肩発動。打撃練習後にも再び、ライトへ入り、味方打者が放つ打球を４０分間、追った。スイングへの反応や１歩目を確認し、背面キャッチやジャンピングキャッチなども披露した。最後までだれにもライトの守備位置を譲らなかった。

　打っては２８スイングのうち５連発を含む１０本の柵越え。右翼席上段まで飛ばした打球にチームメートが感嘆の声を上げた。オープン戦は打率・０８０（２５打数２安打３四球）と苦しんだイチローは「春に起こることは色々あるので、場所は変わって大好きな日本でプレーするということで、気持ちもまったく変わるし、何か自分の持てる技術を見せたいと思っています」と復調に自信をのぞかせた。

　サービス監督はすでにイチローを開幕２試合で起用することを明言している。右翼で出場することが確実視されているイチローが攻守でどんなパフォーマンスを見せるのか楽しみは尽きない。