「マリナーズ春季キャンプ」（１７日、ピオリア）

　マリナーズのイチロー外野手（４５）が打席で味方投手の球を見る「ライブＢＰ」を行った。

　中継ぎ右腕のストリックランドと“対戦”し、７球のうちスイング１回。結果は一塁線へのファウルだった。本来の目的は投手が打者に投げる感覚を取り戻すための練習とあって、イチローは「元々、僕はこれが嫌いですからね。今年も嫌いです」とばっさり。「別にマイナスとは言わないけど、特別なプラスというわけではないです」と説明した。

　練習後のクラブハウスで菊池から１９日に「ライブＢＰ」に登板することを聞かされるとイチローは「見てみたいよね、ブルペンでも見てみたいよね。だって日本で一番いい左ピッチャーだからね」と興味津々。

　憧れの選手の言葉に菊池は恐縮しながら制球が安定しないジェスチャーで「イチローさん、ボールの握り、親指を掛けるところがどうも…」。“悩み”を打ち明けた後輩にイチローは「ああ、それよく分かる。でも、（本拠地の）シアトル行ったら大丈夫だよ。アリゾナ（の気候）が（乾燥して）異常だから」と優しくアドバイスを送った。