大谷、粘りの適時打で逆転劇演出 試合前に来月右肘手術を発表
「エンゼルス4-1レンジャーズ」(25日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「4番・指名打者」で出場し、4打数1安打1打点だった。六回に同点適時打を放って打率は・280。チームは連勝した。
打者出場100試合目。20試合連続でスタメンに名を連ねた大谷が本拠地を沸かせたのは1点を追う六回だ。
1死三塁から前を打つトラウトが敬遠四球で1死一、三塁に。打席に入った大谷は代わったばかりの左腕ペレスにカウント2-2と追い込まれながら6球目、外角低めの137キロスライダーにバットを伸ばし、中前へ落とした。バットを折られながらも粘りの打撃で三塁走者のカルフーンをホームへ迎え入れた。
その後は敵失と内野安打で三塁まで進んだ大谷は、ウォードの押し出し四球で生還。一挙4点を奪う攻撃に加わり、逆転劇を演出した。
この日は初回1死一、二塁の打席は一直併殺。メジャー通算121勝右腕ガヤードの初球、内角140キロチェンジアップを鋭く振り抜いたが、強烈なライナー性の打球を一塁グズマンがジャンプしながら好捕し、飛び出した一走トラウトを見て一塁を踏んだ。
0-1の四回無死二、三塁の絶好機は遊ゴロ。1ボールから外角低めのチェンジアップを空振りしてカウント1-1となった後、外角高めの148キロ直球を仕留め切れず、ワンバウンドの打球は野手の正面に。本塁を突いた三走フェルナンデスが封殺された。
八回は先頭で5番手左腕ペラムに遊ゴロ。カウント2-2から6球目、内角高めの154キロ速球を強引に打ちに行き、バットは真っ二つ。ボテボテの当たりに快足を飛ばし、きわどいタイミングで一塁を駆け抜けたが、判定はアウト。塁上で苦笑いしながら悔しがるジェスチャーを見せた。
試合前には球団から大谷が10月第1週にロサンゼルス市内の病院で右肘靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けることが発表された。