大谷、16打席ぶり安打 弾丸二塁打は“自己最速”
「エンゼルス11-5マリナーズ」(28日、アナハイム)
快音の後にドスン!という鈍い音。エンゼルスの大谷翔平投手(24)が“自己最速”となる182キロの弾丸ライナーを右翼フェンスに突き刺したのは八回だ。中継ぎ左腕エリアスの154キロ速球を完璧にとらえ、悠々と二塁に達した。
3戦16打席ぶりの安打。メジャー移籍後自己ワースト記録を阻止した会心の一撃のはずが、二塁上の大谷は首をかしげた。
「(フェンスを)越えるのかなと思う打球が越えないというのもそうですし、僕の中でとらえたと思った打球が安打につながらないところでイメージとのズレがある。自分の方に問題があるのかなと」
満足顔ではない一方で、安打の裏話も披露。八回に快音を奏でたのは塗装がはがれたメープルの練習用バットだったが「普通、はじきが悪くて使わないんですけど、いつも頑張ってるので“彼”なら打ってくれると思って」。道具愛を口にして笑みを浮かべた。
チームは4連勝で貯金2。「あとは自分が追いついて行くだけ」。あすにつながる1本になった。