大谷「出れないより出れた方がいい」打者専念の心境語る

 「マリナーズ4ー7エンゼルス」(4日、シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が約1カ月ぶりに戦列復帰した前日に続いて「6番・指名打者」で出場し、4打数2安打2得点。打率を・287とした。四回の第2打席で復帰後初安打となる右前打を放つと、七回の第4打席では右翼線二塁打。優れた選球眼で好球必打を実践し、5月24日のブルージェイズ戦以来、今季9度目のマルチ安打を記録し、故障明けの不安を払しょくした。チームは連敗を2で止め、貯金を1とした。

 打者として復帰した大谷が投手として復帰できるかどうかは、19日にも予定されている右肘の検査の結果次第だ。現在もノースローを継続している右腕は「登板もしながら打つのが普通のリズムなので逆にこれが普通じゃない感じ」と打者限定出場の違和感を口にする。

 もちろん、投げられないことへのフラストレーションはゼロではないが、「そこの整理は、この3週間でできているつもり。(再検査の)めども立ってますし、前には進んでいる感じはあるのでそこまではモヤモヤしてないかなと思います」。6月7日に故障者リスト入りした直後の3週間は両手でバットを振ることも禁じられていたとあって「(試合に)出れないより出れた方がいい。あの3週間に比べれば全然楽しい」と話した。

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