イチロー“投げない敬遠”初体験 「面白くないね、ダメだね」
「マーリンズ13-1メッツ」(18日、マイアミ)
小さなブーイングの中を一塁へ向かった。2-0の三回2死二塁。マーリンズ・イチロー外野手(43)が今季初めて敬遠四球で歩かされた。
試合時間短縮の一環として、今季から導入された“投げない四球”。メジャー記録を1年上回る日米通算24年連続、メジャー通算181個目にして初めて新ルールを体験したベテランは「面白くないね、ダメだね」とバッサリ切り捨てた。
悪球打ちや暴投など敬遠四球からはさまざまなドラマが生まれているが、「それだけじゃない」とイチロー。「空気感があるでしょ、その4球の間の。(現行ルールは)面白くないですよね」。大切なもの、が失われたことを残念がった。
そのうっ憤を晴らすかのように五回に快音を連発した。先頭で左前打を放ち一挙7点の猛攻の起点になると、2死三塁からこの回2安打目となる右前適時打を放った。
ハリケーン直撃の影響で、本拠地開催試合は12日ぶり。ヤシの木や道路標識がなぎ倒されるなど大きな爪痕が残るマイアミ。イチローのバットが地元ファンを元気づけた。