イチロー交流戦安打ジーター超え「こういうものは後から振り返るもの」

 「マーリンズ11-6アスレチックス」(14日、マイアミ)

 互いに尊敬していたジーターの記録を抜いた。マーリンズのイチロー外野手(43)は五回に代打で内野安打を放ち、交流戦通算安打で単独1位に。ヤンキース主将を務め、コーチとして指導経験もあるマッティングリー監督は敬意を込めてこう話した。

 「2人には明らかな共通点がある。まず確実に将来、野球殿堂入りすること。そしてより多くの試合に出てたくさんヒットを打っていること。つまり、それだけいい状態を長く保ち続けているということ。まさに驚きだね」

 交流戦はストライキによるファン離れを防ごうと、1997年に導入された。2人が日米でトップ選手に上り詰めた時期だ。2001年のイチローの渡米後は手ごわいライバル、そして心強い同僚として戦った。

 それだけに、新記録は特別なものに違いないが、イチローは実感が湧かないという。「それをずっと追い掛けてきたわけではない。3000(安打)なんかとは全然違う。こういうものは後から振り返るもの」とさっぱりした顔で言った。

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