「レンジャーズ５－１フィリーズ」（１６日、アーリントン）

　レンジャーズのダルビッシュ有投手（３０）が７回４安打１失点で４勝目。日本投手６人目にして最速の１０９試合目で、メジャー通算５０勝に達した。

　七回まで４安打しか許さず、９奪三振で最少失点に切り抜けた。右肘手術を乗り越えての節目の勝利には「ちょっと遅いんじゃないかと思う。本当なら、もっと投げていないといけない」と語った。

　チームが６連勝と勢いに乗って迎えた一戦。前回登板のパドレス戦は速球主体で攻めた二回までに３失点。この日は一回１死一塁から３番アルテールをスライダーで二ゴロ併殺打に打ち取るなど、変化球を多投した。

　三回先頭のラップには逆に速球を３球続けて空振り三振に仕留めるなど、変幻自在だった。二～四回は完璧に抑え、味方の失策などで毎回得点圏に走者を背負った五回以降は七回の１失点にとどめた。「配球をチリーノスがうまく工夫していたし、自分の球も良かったと思う」と女房役を立てつつ満足感を示した。相手打線に的を絞らせない投球が光っていた。