イチロー、今季初先発で4打数無安打 チームはサヨナラ勝ち

 「マーリンズ3-2メッツ」(14日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(43)はメッツ戦に「7番・右翼」で出場し、4打数無安打。開幕10試合目で初のスタメンだったが、結果を出すことはできなかった。チームはサヨナラ勝ちした。

 今季はここまで6試合に代打で起用され、6打数1安打、打率・167のイチロー。8日の同カードでシーズン初安打となる右前打を記録した後は3打席で快音がない。

 第1打席は1点リードの二回1死走者なしの場面。過去の対戦成績2打数1安打のエース右腕、シンダーガードに対し、初球、内角低めの156キロ直球を積極的に打って出たが、中堅手がほぼ定位置で捕球した。

 1点を勝ち越された直後の五回の第2打席は投ゴロ。初球、154キロ直球のストライクを見送り、2球目の142キロチェンジアップは外角低めのボール。続く外角低めの142キロチェンジアップを空振りし、カウント1-2と追い込まれた後の4球目、内角高めの158キロ直球を鋭くはじき返したが、ワンバウンドの打球を相手投手に好捕された。

 地元ファンがどよめいたのは同点の六回2死二塁で迎えた第3打席だ。3ボールからの4球目、高めの158キロ直球を強振。中堅手の頭上を越えようとする大飛球だったが、中堅グランダーソンが背走しながらアンツーカーでキャッチする美技。勝ち越し打を阻止されたスタンドは大きなため息に包まれた。

 同点の八回2死一塁の場面は中継ぎ左腕、エジンに空振り三振。3球連続ボール、2つのストライクを見送ってフルカウントにした後、2球連続で直球をカットしてファウルに。しかし、8球目、初めて投じられた126キロスライダーにバットは空を切った。

 試合は、マーリンズのリアルミュートが2-2の九回、2死一塁の場面で右中間へ適時打を放ってサヨナラ勝ち。チームは連敗を2で止め、勝率を5割に戻した。

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