マエケン3回0封「収穫あった」
「オープン戦、アスレチックス3-8ドジャース」(10日、メサ)
オープン戦2度目の登板となったドジャースの前田健太投手(27)は、アスレチックス戦で3三振を奪うなど3回を2安打無失点の好投で、勝ち投手となった。
メジャー流の打たせて取る投球に手応えをつかんだ。持ち味の緩急に加え、動く速球を試し「今日はいろいろ経験できた」とうなずいた。
一回、4番バレンシアを90マイル(約145キロ)で引っかけさせて遊ゴロに。動く速球は打者が打ち損じやすく、少ない球数で効率よく打たせて取るための大きな武器になる。「右打者の外角(速球)は動かしてゴロを打たせて、収穫があった」と振り返った。
緩急も光った。100キロ台のカーブや120~130キロ台のスライダーでカウントを問わずに打者のタイミングを外し「コントロールで打ち取っていけた。カーブを有効に使えた」。ロバーツ監督は「打者のタイミングを狂わせる能力が高い」と喜んだ。
登板は日本時間の11日で東日本大震災から5年。広島時代に東北遠征で施設の子どもたちを慰問したことを思い出しながら「この日だけが大切なわけではない。1年を通していい結果を届けられれば、喜んでくれる人もいる」と決意を新たにした。