キャンプを翌日に控えたヤンキースの田中将大投手は２０日、キャンプ地のフロリダ州タンパで記者会見。昨年痛めた右肘についての質問に答え、不安を打ち消した。レッドソックスの上原浩治と田沢純一両投手も２１日からキャンプに突入する。オープン戦は３月３日に始まり、公式戦は４月５日に開幕する。

　ヤンキースの田中は昨年痛めた右肘について「今年は普通にシーズンを送れると思っている。（体調は）去年の同じ時期よりいい」と、心配の声を打ち消した。

　１６日のタンパ入り後、初めて取材に応じた田中に対し、米メディアからは靱帯（じんたい）を部分断裂した右肘に関する質問が相次いだ。田中は「僕の肘（の靱帯）が切れるかどうかの方が注目されているけど、シーズンが進んでいくにつれて勝つか負けるかが注目されるように頑張りたい」と、強い決意を語った。

　ジラルディ監督は「田中に制限をかけるつもりはない」と信頼を置く。先発陣の柱として期待される２６歳の右腕は「去年経験している分、調整もしやすい」とシーズン開幕を見据えた。