マー君、連続被弾もなんの開幕3連勝
「ヤンキース9‐3レッドソックス」(22日、ボストン)
ヤンキースの田中将大投手(25)は敵地ボストンでのレッドソックス戦に先発して八回1死までを7安打2失点と好投し、無傷の3勝目を挙げた。同じア・リーグ東地区の宿敵と初めて対戦し、四回に連続本塁打を浴びたが、失点はこれだけ。楽天時代からのレギュラーシーズンの連勝は31に伸びた。
宿敵・レッドソックスのファンを黙らせた。7点リードの八回1死。マウンドを降りる田中将を待っていたのは、三塁側に集まったヤ軍ファンの拍手と歓声だった。
「みなさん(報道陣)からブーイングがすごいんじゃないかってビビらされてたんですけど、全然なかった。みなさんに謝っていただきたいです」
開幕から3連勝。相手ファンはブーイングする気も起きなかったのだろう。
唯一のピンチは四回だ。メジャー屈指のパワーを誇る3、4番コンビ、オルティスとナポリに連続本塁打を浴びた。「打たれたボールはもちろん甘かった」。楽天時代の09年8月14日のロッテ戦以来、5年ぶり、生涯2度目の連続被弾。どちらも推定130メートルの豪快な一撃だったが、ひるまなかった。
「『よしっ、ここから切り替えて頑張ろう。しっかり抑えよう』って。ただそれだけです」。五回以降は無失点。リードにも守られ、最速154キロの直球で力勝負を挑んで、相手をねじ伏せた。
7三振を奪い、デビュー戦から4試合計35奪三振は球団史上最多。1900年以降ではメジャー歴代3位の記録だ。また楽天時代からのレギュラーシーズンの連勝は31に伸びた。メジャーの“伝統の一戦”で、その力を存分に見せつけた。