カージナルスが3年連続の地区S突破

 「ナ・リーグ地区シリーズ・第5戦、カージナルス6‐1パイレーツ」(9日、セントルイス)

 カージナルスが3年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。貴重な先制2ランで本拠地を沸かせ、チームに勢いをつけたのは、2011年のリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズで最優秀選手(MVP)に輝いたフリースだった。

 パイレーツの先発は新人ながら今季10勝を挙げ、シリーズ第2戦でも勝利投手になった右腕コール。二回2死一塁、追い込まれながら、甘く入った変化球を見逃さなかった。完璧に捉えた打球は、低い弾道で左翼後方のブルペンへ飛び込み「数少ない失投をしっかり打てた」と自賛した。

 今季はレギュラーシーズンで打率2割6分2厘、9本塁打、60打点にとどまり、シリーズでも前日までは打率1割5分4厘と不振だった。だが雌雄を決する第5戦で持ち前の勝負強さを発揮し「今年は個人的に少し不満の残る公式戦だったが、これで報われた気がする」とほっとした様子だった。

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