黒田、降板指示“拒否”して8勝目

 「ヤンキース2‐0ツインズ」(12日、ニューヨーク)

 ヤンキースの黒田博樹投手(38)はツインズ戦に先発登板し、5回を投げて6安打を許しながらも5奪三振で無得点に抑え、8勝目(6敗)を挙げた。四回の味方の攻撃中、降雨のため1時間13分の中断。降板を指示されたが、“拒否”して続投し、勝ち星を手にした。

 ごねた。室内練習場に閉じこもり、ひたすら続投を志願した。1時間13分の降雨中断。黒田は首脳陣から2度、降板するよう説得されたが、首を縦に振らなかった。

 前半戦最後の登板は雨だった。初回から再三、得点圏に走者を背負いながら、粘投で四回まで無失点。「念には念を入れて低めに投げた。こういう天候なので中断やコールドで終わってしまう可能性がある。いつも以上に1点を守ろうと思った」と説明した。

 開始時からの雨は激しさを増し、四回裏に中断。その間、黒田は室内練習場で体を動かしながら集中力を維持した。

 メジャーでは体への負担を配慮し、1時間以上の中断後に続投させるケースはまれ。それでも「4日間かけて今日のために準備をしてきたし、点も取られてない状態でマウンドを降りるのは避けたかった」。折れたのは首脳陣の方。黒田は五回も無失点に抑えて「自分で言った手前、プレッシャーはあった。なんとか抑えられてよかった」と話した。

 五回に味方打線が2点を奪い、6月19日以来の8勝目。防御率2・65はリーグ1位。日本人初のメジャー全30球団からの白星まで、残すはタイガースだけとなった。

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