イチロー今季初!通算237度目猛打賞

 「ヤンキース7‐4アストロズ」(30日、ニューヨーク)

 ヤンキースのイチロー外野手(39)は「2番・左翼」で出場し、5打数で今季初の3安打を記録した。黒田博樹投手(38)は7回4安打無失点で4勝目(1敗)を挙げた。8三振4四球。

 打って、走って、得点に絡む。会心のパフォーマンスで手にした1勝。「言わなくてもいいかな」。試合後は心の内を明かさなかったかったイチローだったが、その穏やかな表情は充実感いっぱいだった。

 6試合ぶりに座った2番。スピードで相手をほんろうした。初回無死二塁から三塁内野安打で好機を拡大し、先制機をお膳立てすると、三回には4年ぶりの振り逃げから今季2盗塁目となる二盗を決めて、後続の適時打で生還。五回も三塁内野安打で出塁し、再び、ホームを踏んだ。

 今季初の1試合2得点。ベンチに戻ると、戦線離脱中の主将から声を掛けられ、笑い合った。「ジーターが笑っている光景はいいよね」とうれしそうに話した。

 八回の右前打と合わせて今季初の猛打賞。メジャー13年目で通算237回目の固め打ちにも「今さら言うことじゃないです」。2週間前まで1割台だった打率は・268まで上げた。

 最近10試合は打率・350、チームは8勝2敗。打席内ではバットを寝かせるようにして構えるようになった。心地よい打撃感覚をもって5月も突っ走っていく。

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