【来春に開催】風景画の巨匠…「ターナー展」が大阪へ、80点以上の幻想的な作品がロンドンから集結

英国を代表する画家、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの大回顧展『テート美術館 ターナー展』が、2027年3月13日から「大阪中之島美術館」(大阪市北区中之島4-3-1)で開催される。

歴史画が権威のあった時代に、「光」や「大気」など自然に対する鋭敏な感覚と実験的な表現で風景画の在り方を一変させ、後世のモネら印象派の試みに先行した画家といわれるイギリスの画家・ターナー(1775-1851年)。

同展では、世界最大のターナー・コレクションを誇る「テート美術館」(ロンドン)所蔵の油彩・水彩画など80点以上を展示。作品群は7章のテーマごとに構成され、さらにターナーの絵画とともに現代美術も併置されるので、時を超えた共通のテーマを探しながら鑑賞できるのもポイントだ。

主な初期作品では、英国の風景やアルプスを中心とする山々などが描かれ、綿密な観察から生み出された形態や色彩、光と大気など、早くもターナーらしい独自の表現方法を見ることができる。

なかでも、第4章「崇高の都市、ヴェネツィア」は、運河や壮麗な建築群が広がる水都に魅せられた名作が登場。生涯で3度この地を訪れたといい、同展では最後の滞在中(1840年)に手がけた水彩画と、その後に発表された油彩画を中心に、多様な視点でとらえた都市の姿が幻想的に浮かび上がる。

さらに、ターナーが残した作品の半数以上を占める海景画を堪能できるのは、第5章「荒れた海」だ。捕鯨船など人間の営みと自然が衝突する場として描かれたものが多く、海と空の境界線やすべての形象がおぼろげなのが、彼の追求した「崇高」の表現ともいわれているとか。

また最終章では、ほぼ光と大気にのみ焦点をしぼった挑戦的な作品を鑑賞でき、同展が掲げる「絵画は、ターナーによって自由になった」を象徴するような空間になっている。そのほか、アメリカの抽象表現主義の画家であるマーク・ロスコ(1903-1970年)とバーネット・ニューマン(1905-1970年)の作品も併置される。

『テート美術館 ターナー展--崇高の絵画、現代美術との対話』

期間:2027年3月13日(土)~6月27日(日)※月曜休館

時間:10:00~17:00(最終入場は16:30まで) 

会場:大阪中之島美術館 4階展示室(大阪市北区中之島4-3-1)

文/塩屋薫

(Lmaga.jp)

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