大阪の粉もん文化を「泊まって体験」!? お好み焼ゆかり、新たに“鉄板付き”ホテルを開業

お好み焼「ゆかり」(本社:大阪市北区/以下、ゆかり)が、古民家をリノベーションした宿泊施設「O3(オースリー) HOTEL+STAY TEPPAN ART」(大阪市城東区)を6月1日にオープンする。お好み焼店が手がける異色の宿泊施設で、ダイニングには本格的な鉄板を備え、最大5人まで宿泊可能だ。

■ 鉄板完備、お好み焼体験ができる1棟貸し「O3 HOTEL+STAY TEPPAN ART」は、「ゆかり」が2025年5月に中崎町にオープンした宿泊施設に続く2軒目。「お好み焼ミックス粉」が標準で付属し、宿泊者が自らお好み焼を焼いて楽しめる体験型施設となっている。

1軒目には鉄板がなかったが、今回は初めて鉄板を常設。建物は1977年に建てられた美容室併設の民家をリノベーションしたもので、外観には高さ約1.5メートルの巨大コテがディスプレイされている。

1階ダイニング中央には大型の鉄板が設置され、「お好み焼ゆかり」のオリジナルミックス粉やソース、調味料のキットを常備。宿泊客は近くのスーパーマーケットで好みの食材を購入し、お好み焼や焼きそば、ホットケーキなど、さまざまな鉄板料理を楽しめる。

室内のモニターや二次元コードからは日本語と英語に対応したレシピ動画を流すこともでき、初心者でも「ゆかり」の焼き方を学びながら調理を楽しめる仕様だ。

また、7月からは、オプションとして「ゆかり」曽根崎本店の江藤泰彦店長が、直々にお好み焼を焼きに来てくれるケータリングサービスも予定されている。

■ 空間を彩るアートと長期滞在に適した仕様「O3 HOTEL+STAY TEPPAN ART」は、お好み焼を自ら焼く体験だけでなく、アート空間としても楽しめる仕様になっている。

まず、玄関を入って目につくのは、階段の壁面にアーティスト・亜鶴(A zu)氏が鉛筆や色鉛筆を用いて描いた作品だ。プリントではなく壁面に直接描かれているため、自然に擦れて経年変化していく風合いも作品の味わいだという。また、室内には金属彫刻家のMADARA MANJI氏による立体作品が2点展示されている(共に作品タイトルナシ)。

設備でも特別なこだわりが見られる。浴室は3~4人が入浴でき、信楽焼の巨大な浴槽が特徴的だ。

ベッドルームは2部屋あり、プロジェクター付きの壁面や美容ケアブランドのアメニティなどが備えられている。ほかにも、ミニキッチンや炊飯器、食器類なども備え、関西観光の拠点として長期滞在にも対応する。

しかも、狭い道路を挟んですぐ向かい側に京阪電鉄の高架があるにもかかわらず、取材時には電車の通過音や振動はほとんど気にならなかった。

■「鉄板コミュニケーション」から広がる今後の展開鉄板を囲む体験について、「ゆかり」の代表取締役社長・山下真明氏は「鉄板コミュニケーション」について次のように語る。

「鉄板をひとつのお皿に見立てて共有することは、日常でもなかなかないと思うんです。ここで鉄板を囲んで料理をシェアし合いながら、会話が弾んでいくことがコミュニケーションということで、我々は鉄板でコミュニケーションと考えています。コテでつつきながら食べてシェアして、話して笑って、コミュニケーションが生まれたらいいなという想いです」。

鉄板を囲むことで生まれるコミュニケーションや食文化そのものを、世界へ発信していきたいと話す山下氏。貴重な食文化として、世界へ広がってほしいともいう。「ゆかり」では、今後も宿泊施設の展開を予定している。

3軒目として大阪・此花エリアで、10名規模の宿泊が可能な宿泊施設の開業が計画されているほか、兵庫・淡路島の北端に12~14名規模のリゾートヴィラを建設する計画も進められている。こちらにももちろん鉄板ルームが設けられ、プールやサウナを備えた大型の宿泊施設として、来年のオープンを目指しているそうだ。

鉄板文化と宿泊を掛け合わせた「ゆかり」の新しい試みは、今後もさまざまな形で広がっていくだろう。

取材・文・写真/平藤清刀

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス