松岡充「危機感はあります」…54歳の今、作品を選ぶ基準とは「チャレンジする気持ちは残って」

大阪出身のロックバンド「SOPHIA」のヴォーカルとして活動する一方、近年は演劇の舞台でも存在感を発揮している松岡充。やはり大阪出身の劇団「劇団鹿殺し」の作・演出家の丸尾丸一郎と組んだプロデュースユニット「Vol.M」が、『UME-今昔不届者歌劇-』で8年ぶりに帰って来る。1月9日、大阪市内で松岡と丸尾の会見が行われた。

『UME-今昔不届者歌劇-』は、2017年のVol.Mの旗揚げ作品『不届者』をリクリエーションした舞台。ひき逃げ事件で亡くなった妻が遺した保険金の行方を追う男の復讐劇と、江戸時代に地方藩主の4男ながら徳川幕府の将軍に登り詰めた徳川吉宗をめぐる黒い噂を、時代と虚実を交錯させながら見せていくスリラー。今回はそこに20曲以上の音楽とダンスを加えて、音楽劇としてよみがえらせる。

松岡は8年前の初演を「あの時点での最高傑作」と振り返りつつ「8年が経って、今の世界はいろいろ大切なものを失って、なにを信じていいのか、どれが本当かわからなくなっている。悪役に見える人だって、別の世界ではヒーローではないか? とか。そういう思いが全部含まれた、今この時代にやるべき作品だと思っています」と、再びこの作品に向き合う理由を語った。

2012年に松岡と共演した舞台で「演技に向かうスタイルを見て、僕が想像する松岡充を描いてみたいと思い、その公演の最中にお声がけしました」と、Vol.M結成のきっかけを説明した丸尾。今回音楽劇に挑戦するのは「音楽に精通している方だから、(初演は)僕が中途半端にかじってやるべきではないと思って。いろいろと音楽劇に挑戦した今なら、対等に音楽について話せて、一緒に海外に向けて上演できるようなものが作れると思いました」と熱い思いと野望を明かす。

■ 年齢も50歳半ばを迎え「チャレンジしたいこと」に変化?昨年でバンドデビューから30周年を迎え、初めての舞台の挑戦からも14年が経った松岡。「演劇をはじめたときに『これは可能性の塊だ』と思ったけど、ここまで演劇で生きるつもりはなかったです」と語るが、年齢も50歳半ばを迎えて、「これからチャレンジしたいこと」の意味合いが変化してきたと言う。

「人生を振り返ることも増えましたし、当たり前のように平和な世界で、五体満足でお仕事ができるという時代や年代ではないかもしれない…という危機感はあります。若い頃のように『これをやればなにかが見えるかも』という気持ちでチャレンジはしなくなったけど、自分がやるべきだと思える作品を、まだ見ぬ人たちにどう伝えるのか? ということにチャレンジする気持ちは残ってます」と心境を語る。

さらに「自分が死ぬときに、わーっと(走馬灯が)出てくるなかに、これがあってしかるべきなのか? という。今はそういうところでしか(作品を)選んでないです」と、クオリティにこだわった活動をすることを宣言した。

そして大阪公演に向けて「楽な方を選ばずに、自分の作品を疑いつづけたい。それを千秋楽まで繰り返せば、必ずおもしろい舞台に仕上がると思います」(丸尾)「これで時代を変える、見えなかったものが見えるようにするんだ! という思いで作ります。『デカいこと言ってる』と思っていただいて十分です(笑)」と、強い決意と自信を見せてくれた。

松岡以外には「R-1グランプリ2024」王者の街裏ぴんく、阪本奨悟、雷太、Beverlyなどが出演。2月の東京公演を経て、関西では2月27日~3月1日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)、3月7日に「紀南文化会館 大ホール」(和歌山県田辺市)で上演。チケットは両都市とも9500円で、1月25日から発売開始。前方シート確約や限定特典などが付いたアップグレードチケット(+5000円~1万円)もあり。

(Lmaga.jp)

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