2025年も最終日を迎え、今年もいろいろあった1年だったけど、大晦日はやっぱり紅白を見て年忘れしましょう･･･ということで、12月31日に放送される『第76回 NHK紅白歌合戦』の見どころをギュギュッと凝縮。

1925年に国内初となるラジオ放送をNHKが開始してから、今年で「放送100年」。そんなアニバーサリーイヤーを締めくくる「節目の紅白」ということで、今年のキャッチコピーは「つなぐ、つながる、大みそか。」と題して送る。

◆「しっかりもの」の女性司会者陣×「のびのび飄々おじさん」有吉のタッグ司会者のひとり目は、『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』の「語り」、九郎助稲荷を演じた綾瀬はるか。そのほか今年放送されたNHKドラマでは、終活という社会問題をコメディタッチで掘り下げた『ひとりでしにたい』で綾瀬が主演を務め話題となった。

紅白の司会は6年ぶり4回目となる綾瀬。過去3回の司会では、マイペースでおっとりした進行が「癒やされる」と話題になったが、今年は「きりりとした大人のMC」ぶりが期待できそうだ。

もうひとりの司会者は、今年の連続テレビ小説『あんぱん』でヒロインを務めた今田美桜。RADWIMPSが白組で出演し、今田がMCとして見守るなか、同作の主題歌『賜物』も披露する。

さらに、「連続テレビ小説『あんぱん』紅白特別編＆スペシャルステージ」と銘打った特別コーナーも開催。今田のほかに北村匠海、戸田恵子、河合優実ら『あんぱん』キャストたちが紅白のステージに集結し、『図案科の歌』『手のひらを太陽に』『アンパンマンのマーチ』など一夜限りのパフォーマンスを披露する。

白組出演のアーティストでもあり、『あんぱん』にも出演したMrs. GREEN APPLEの大森元貴もこのスペシャルステージに参戦。ドラマでも披露した『見上げてごらん夜の星を』を歌唱するという。

有吉弘行は2023年から3年連続の司会となる。橋本環奈、浜辺美波、伊藤沙莉など、「しっかりものの女優」と組んでの「のびのび飄々MC」がすっかりおなじみとなった有吉。司会者発表に際しては「てっきり去年までと思っていたので、年末の旅行のホテル予約をしてました」とコメントしていた。

また、3人をサポートする4人目の司会者として、『あさイチ』でおなじみの鈴木奈穂子アナウンサーが務める。

◆永ちゃん・聖子・ユーミン…「特別企画」はとびきり豪華紅組・白組の枠を超えた「特別企画」は今年も豪華だ。

ソロ活動50周年の節目に登場する“ROCKレジェンド”矢沢永吉は、メモリアルイヤーとなる今年にリリースしたバラード『真実』を披露。いつものYAZAWAとはひと味違う、シックで大人なステージングが期待される。

今年でデビュー45周年、5年ぶり25回目の出場となる松田聖子は、1980年の紅白歌合戦で披露した『青い珊瑚礁』を歌唱。昨今の「1980年代ブーム」の影響で、当時のファンの孫世代となる若いファンも急増中だという松田。ジャパニーズ・ポップスのアイコンとして今もなお輝き続ける彼女の、色褪せない歌声に注目だ。

今年、荒井由実時代から現在までの歌声をAIに学習させて制作したアルバム『Wormhole / Yumi AraI』を発表した松任谷由実は、同アルバムに収録された『天までとどけ』を披露する。過去と現在の「由美」がコラボレーションするノスタルジックなパフォーマンスに期待が高まる。

このほか、氷川きよし、堺正章、福山雅治×稲葉浩志、玉置浩二、星野源が特別企画に登場する。

◆ハンバート ハンバートのステージは『ばけばけ』とコラボ　『あんぱん』関連のステージと並んで「朝ドラつながり」ではもうひと組。今年秋から放送を開始した連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌『笑ったり転んだり』を、紅白初出場となる夫婦デュオ・ハンバート ハンバートが披露する。

ここ十数年ぐらいの間、朝ドラの主題歌については「どれだけビッグネームのアーティストを起用できるか」という競争のような状況が続いていた。つまり、朝ドラ主題歌を担当する以前から紅白に出演経験のあるようなアーティストばかりが担当していた。そんななか、活動27年目となるハンバート ハンバートは異色の存在といえる。

優れた作品を発表し続け、配信ドラマや映画などの名作の主題歌を手がけてはいたものの、「誰もが知る」という存在ではなかったハンバート ハンバート。しかし今年、『ばけばけ』の主題歌をきっかけに一気に全国区となり、紅白初出場へとつながった。

ハンバート ハンバートのステージには、主人公・トキ役の石あかりとヘブン役のトミー・バストウの“夫婦”も応援に駆けつける。さらに舞台の背景には、『ばけばけ』オープニング映像の写真を撮影した写真家・川島小鳥による、紅白だけの未公開写真も登場するとのこと。

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30日に発表された『第67回 輝く！日本レコード大賞』で大賞に輝いたMrs. GREEN APPLEや、最優秀新人賞を受賞したHANAら、今をときめくグループや話題のアーティストから、ベテランの貫禄を見せつける「レジェンド」たちまで。毎年、老若男女が楽しめる「お祭り」的趣向が見ものの紅白歌合戦（M-1王者・たくろうも水森かおりのドミノチャレンジに出演！）。

放送100年の節目となる今年は、例年にも増してさらに過去・現在・未来を「つなぐ、つながる、大みそか。」となりそうだ。放送は12月31日、19時20分から。

文／佐野華英

(Lmaga.jp)