「過去最高の大会」との声も…たくろう優勝で大盛り上がりの「M-1」、アナザーストーリーはBGMにも注目【まとめ】

たくろうの優勝で大盛り上がりとなった『M-1グランプリ2025』(ABCテレビ)。ファイナリストたちの裏側に密着した特別番組『M-1グランプリ2025 アナザーストーリー』が12月28日に放送される。膨大な密着映像はもちろん必見だが、実はそれに合わせて流れるBGMこそ、その演出の重要なカギとなっている。

ファイナリストが決勝進出を決める瞬間から本番後までの裏側に密着する「アナザーストーリー」。毎年『M-1』後の恒例番組となっており、ライバルとの友情やお笑いでの葛藤、家族の思いなど舞台裏のドラマが描かれ、「漫才師かっこよすぎる」「泣ける」と評判だが、BGMがその感動をより増幅させていると言っても過言ではない。

たとえば2024年の王者・令和ロマンの回。前半、結成1年目の2018年にくるまがM-1への熱い思いを語るシーンで流れたのは、odolの『未来』。そして終盤、バッテリィズのエースが激闘後、大阪に帰るシーンでは、BO GUMBOS『夢の中』が流れた。

SNSでは「odolの未来の歌詞改めて読んだらめっちゃ令和ロマンやん…!ってなった。選曲素晴らしすぎる」「エースさんの優しい感じと、どんとの優しくも強い声と、母を亡くしている背景と惜しくも優勝を逃してしまった心情が歌詞に重なってはまりすぎてて涙出た」「選曲してる人と飲みたい」など話題となった(2024年のアナザーストーリーも『TVer』で配信中!)。

個人的には2019年、ミルクボーイの回のBGMが印象に残っている。家族が得点発表に大喜びする動画を奥さんと一緒に見る駒場と、ずっと親切にしてくれていた理容室の店主に角刈りをしてもらう内海のシーン。

吉田拓郎の名曲『流星』を、フォークロックユニット・ハルカトミユキのハルカが弾き語りしたものが流れ、涙を流すミルクボーイ2人の姿と相まって号泣必至だ。

今年王者に輝いたのは、大阪の「よしもと漫才劇場」に所属する結成9年のたくろう。2018年に『M-1』準決勝に進出した以来、最高でも準々決勝止まりと思うように結果が出なかった苦労人コンビだ。大阪でくすぶっていた“軟弱の星”の圧勝劇はいかにして生まれたのだろうか?

そんな彼らはもちろん、決勝戦初進出で準優勝を成し遂げた結成6年・ドンデコルテ、大会前から優勝候補の筆頭として注目を集め続けたエバースらファイナリストや、敗者復活組が決勝戦に至るまでの数カ月に密着した「アナザーストーリー」。

今年はどんな映像に仕上がっているのか、クライマックスの選曲も併せて楽しみに待ちたい。『M-1グランプリ2025 アナザーストーリー』放送は12月28日・22時30分から。

■ オープニングからエンディングまで、名曲揃いちなみに毎年、王者ラストシーンの選曲に話題が集まるが、ほかのM-1戦士たちの場面で流れる曲も素晴らしいので、分かる範囲で羅列する(Lmaga.jp調べ)。

【2024年/夢の終わりと始まり】

・bialystocks『あくびのカーブ』(令和ロマン・決勝戦翌日、M-1を振り返る)

・teto『あのトワイライト』(オープニング)

・odol『飾りすぎていた』(令和ロマン・M-1に再び挑戦することについて語る)

・odol『未来』(令和ロマン・M-1への熱い思いを語る若き日のくるま)

・comma『Don't Move Away』(バッテリィズ・エースと寺家の結成エピソード) 

・おおはた雄一『光を描く人』(バッテリィズ・亡き母に思いを馳せるエース)

・BO GUMBOS『夢の中』(バッテリィズ・激闘後、大阪に帰るエース)

【2023年/2つの漫才人生、1つの志】

・MONO NO AWARE『風の向きが変わって』(オープニング)

・フジファブリック『まばたき』(ヤーレンズ・下積み時代)

・Sawano Hiroyuki『Avid(feat.mizuki)』(ヤーレンズと令和ロマンの約束)

・蓮沼執太『Emergence』(令和ロマン・大学時代のくるま)

・Kan Sano『On My Way Home』(令和ロマン・劇場でネタを書くくるま)

・DEPAPEPE『nite nite…zzz』(令和ロマン・くるまの両親)

・中田ヤスタカ『就活対策本部結成』(令和ロマンとヤーレンズの関係)

・七尾旅人『if you just smile(もし君が微笑んだら)』(激闘後のファイナリストたち)

・グソクムズ『夢にならないように』(エンディング)

【2022年/漫才新時代 魂の叫び】

・eastern youth『沸点36℃』(オープニング)

・Sawano Hiroyuki『Glory -into the RIM-(feat.SUGIZO)』(決勝戦スタート前)

・X-Ray Dog『Sercrets and Lies』(さや香・心が離れていく2人)

・Sawano Hiroyuki『Amazing Trees(feat.Tielle)』(さや香・決勝進出決定)

・山中さわお『Happy Go Ducky!-Gt ver.-』(ウエストランド・芸人で生きていくと決めた井口)

・押尾コータロー『フォトグラフ』(ウエストランド・学生時代からの2人)

・大橋トリオ『生まれた日』(ウエストランド・決勝戦後、深夜から翌日)

【2021年/ライフイズビューティフル】

・竹原ピストル『オーバー・ザ・オーバー』(オープニング)

・eastern youth『存在』(オープニング後)

・haruka nakamura『君のおと』(錦鯉・長谷川の過去)

・ストレイテナー『FREE ROAD』(オズワルド・紹介)

・竹原ピストル『最後の一手 ~聖の青春~』(錦鯉・下積み時代)

・ストレイテナー『もうすぐ君の名前を呼ぶ』(錦鯉・結成話)

・折坂悠太『鶫』(錦鯉・優勝の瞬間から両親への報告)

・奇妙礼太郎『Life Is Beautiful』(錦鯉・最後のシーン)

【2020年/あきらめなかった「漫才」】

・ジェームズ・ベイ『us』(オープニング)

・Linkin Park『Iridescent』(無観客の1回戦)

・Tom Odell『Grow Old With Me』(初出場組・紹介)

・Fall Out Boy『Champion』(見取り図・紹介)

・ダニエル・ジョンストン『Love Wheel』(おいでやすこが・紹介)

・イマジン・ドラゴンズ『Believer』(マヂカルラブリー・紹介)

・The Lumineers『Sleep on the Floor』(マヂカルラブリー・野田の過去)

・ハンバート ハンバート『虎』(マヂカルラブリー・優勝の瞬間から両親への報告)

【2019年/漫才人生、果てなき道】

・チャーリー・プース『Through It All』(オープニング)

・Joe Satriani『Thunder High On the Mountain』(初出場組・紹介)

・Avicii『Heart Upon My Sleeve』(かまいたち・登場)

・Fall Out Boy『Champion』(かまいたち・紹介)

・ベル・アンド・セバスチャン『We Rule the School』(ミルクボーイ・紹介)

・The Rolling Stones『Wild Horses』(ミルクボーイ・気持ち入れ替えたあと)

・Coldplay『Up&Up』(ミルクボーイ・決勝進出決定)

・ハルカトミユキ『流星』(ミルクボーイ・優勝の瞬間から報告)

・竹原ピストル『Here we go!!』(エンディング)

【余談:M-1といえば】

・クラウス・バデルト『彼こそが海賊』(オープニング「俺たちが1番面白い」)

・Hi-STANDARD『CAN'T HELP FALLING IN LOVE』(コンビ紹介時 ※変動あり)

・ランディ・ニューマン『ザーグの惑星(映画『トイ・ストーリー2』より)』(出囃子前の登場時)

・Fatboy Slim『Because We Can』(出囃子)

・Sam Spence『Salue To Courage』(最終決戦の出囃子)

・Fall Out Boy『The Phoenix』(敗者復活戦オープニング)

・RADWIMPS『前前前世』(2019年オリジナルPV)

・Creepy Nuts『板の上の魔物』(2020年オリジナルPV)

・宮本浩次『昇る太陽』(2021年オリジナルPV)

・ウルフルズ『暴れだす V』(2022年オリジナルPV)

・日食なつこ『ログマロープ』(2023年オリジナルPV)

・ASIAN KUNG-FU GENERATION『リライト』(2024年オリジナルPV)

・ORANGE RANGE『ミチシルベ ~a road home~』(2025年オリジナルPV)

・堤博明『100 meters』(2025年決勝戦オープニング)

・Led Zeppelin『Whole Lotta Love』

文/Lmaga.jp編集部

(Lmaga.jp)

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