本物の北斎も、意外とこうだったかも…『べらぼう』新キャスト発表、葛飾北斎はくっきー! 共通点に納得?

俳優・横浜流星が主演を務め、吉原の貸本屋から「江戸の出版王」に成り上がった蔦重こと蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)。9月15日、新たな出演者が発表され、葛飾北斎(かつしかほくさい)を、お笑いコンビ「野性爆弾」ボケ担当の芸人・くっきー!が演じることとなった。

いよいよ最終章に突入する『べらぼう』。浮世絵『富嶽三十六景』で知られ、日本はおろか、世界の画家たちにも大きな影響を与えた天才絵師・勝川春朗(のちの葛飾北斎)が、重三郎の「耕書堂」に出入りする、次の江戸文化を担う若き絵師として登場する。幼くして絵に親しみ、師・勝川春章(前野朋哉)に連れられて耕書堂に出入りするようになる。

史実では、さまざまなジャンルの絵画に挑戦して独自の表現を追い求め続けながら、ロングセラーとなった絵手本(入門書)『北斎漫画』なども手掛け、90歳近くまで現役として活動をつづけた巨匠だ。その一方で生涯にわたって30回も改名したり、娘ともども片付けが苦手すぎて引越を93回も繰り返したなど、強烈なエピソードに事欠かない奇人でもある。

大河初出演となるくっきー!は出演に際し、「光栄中の鬼光栄で御座います。由緒ど真ん中っしゃん。出れるだけで誉にもかかわらず若かりし頃の葛飾北斎とな。春朗を完全に憑依させ心身ともにブリバリ状態で取っ掛らせていただきます。うれしいと言うよ・・・うれしい。」と、「原文ママ」と添えたくなるほど独特の文章で、驚きと喜びを表現した。

ぶっ飛んだ芸風で知られる一方、絵画の腕を高く評価されるアーティストでもあるくっきー!。『べらぼう』にはすでに礒田湖龍斎役の鉄拳や、宿屋飯盛役の又吉直樹など、アーティスティックな才能を持つ芸人が相次いで登場している。くっきー! もその一人となるが、そういえば彼も、本名の川島邦裕から美術活動時の「肉糞太郎」など、改名・芸名が非常に多いのが、北斎と共通している。「本物の北斎も、意外とこうだったかも?」と思える、斬新な北斎像を見せてくれそうだ。

そのほか、弥次さん喜多さんの珍道中『東海道中膝栗毛』生みの親・十返舎一九を井上芳雄、江戸の大ベストセラー『南総里見八犬伝』を書いた、異才の戯作者・曲亭馬琴を津田健次郎が演じることが発表された。

文/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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