大阪の若手劇場「マンゲキ」人気の理由は? 見取り図&マユリカら多くの芸人輩出、根強いファン層
大阪の若手芸人が活躍する「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区)の10周年を記念し、7月26日に「万博記念公園」(大阪府吹田市)にて野外イベント「マンゲキ夏祭り2025」がおこなわれた。同劇場のOBなども出演し従来とは異なる趣となったが、所属芸人の底力を感じるようなイベントとなった。
■ 4組のMCを中心に現・マンゲキ芸人が活躍2015年の開館以来、『M-1グランプリ』『キングオブコント』といった賞レースや全国ネットのテレビ番組で活躍する芸人を何組も送り出してきた「よしもと漫才劇場(通称:マンゲキ)」。例年、夏になると所属芸人が総出で出演するフェスがおこなわれるが、今年は10周年を記念し「万博記念公園」内のお祭り広場にて約50組によるネタやコーナーを披露。
今回は「野外」という会場にくわえ、かつて同劇場で活躍していた見取り図、ロングコートダディ、ニッポンの社長、マユリカ、ビスケットブラザーズ、さや香、バッテリィズらOBや、東京の「渋谷よしもと漫才劇場」「神保町よしもと漫才劇場」所属の芸人も加わるなど、出演者も本来の夏フェスとは異なるテイストに。この日は猛暑にも関わらず、約3000人が来場した。
まず軸となってイベントを支えたのが、昨年のフェスでも「4MC」として司会をつとめたカベポスター、ダブルヒガシ、天才ピアニスト、フースーヤの4組。なかでもネタのトップバッターをつとめたフースーヤは、炎天下のなかエネルギッシュな漫才を約8分にわたってやり切った。持ち時間を大幅に超えたことで後続の芸人たちからは「やりすぎ」とブーイングが続出したものの、会場を大いに盛り上げた。
また、息継ぐ間もなくボケまくる芸人たちに的確なツッコミを入れコーナーを進めていく天才ピアニスト・竹内や、時に周囲の芸人から弄られつつも堅実に進行していくカベポスター・浜田など、MC陣の頼もしさも見どころ。
さらに、芸歴15年以上のベテラン勢の賞レース『THE SECOND』の王者・ツートライブ、キングオブコントのファイナリスト・隣人、漫才&コントの二刀流コンテスト『ダブルインパクト』で健闘を見せたばかりのセルライトスパなど、名だたるネタ職人も続々と登場。ネタはもちろんのことコーナーでもいぶし銀な活躍を見せ、同劇場ならではの層の厚さを見せつけた。
■ 「サイコー!」…終盤は所属芸人のみ出演そして第2部からは所属芸人のみの出演となり、OBなどゲスト勢は退出することに。ここからはぎょうぶ、三遊間、例えば炎といった若手ながらも各賞レースで結果を残すメンバーや、セカンド王者のツートライブ、『R-1グランプリ』で決勝まで進んだピン芸人・真輝志など、第1部には出演しなかった芸人たちも登場。
MCのひとり、フースーヤ・田中ショータイムが「OBの方々の人気がスゴイから、(OBの出番が)終わったらお客さんガッサーっていなくなるんかなって思ってたんですけど…こんなにまだおってくれるんですね!サイコー!」と感嘆した通り、観客のテンションは終盤に来てうなぎのぼりに。ベテラン・若手が交わり、時に観客やカメラマンをも巻き込んで笑いを生んでいく様は、同劇場ならではの強みだと感じた。
さらに終演後は、観客たちがステージをバックに写真を撮ったり芸人の名前が載ったのぼり旗を撮ったりする姿も見られ、最後まで満喫する様子がうかがえた。昨年は10組、今年は5組と毎年多くの芸人が卒業を発表する同劇場だが、盤石なチームワークとお笑いファンによる熱烈な支持を感じられるイベントとなった。
取材・文/つちだ四郎 撮影/Lmaga.jp編集部
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