何が楽しいん?「万博カラオケ&盆踊り」に参加して納得、人々が集う理由…RGのTOKIO熱唱はライブ並の盛り上がりに

累計来場者数1000万人を突破し、連日賑わいを見せる『大阪・関西万博』(会場:夢洲、大阪市此花区)。各国のパビリオンや企業の展示が立ち並ぶなか、ひときわ存在感を放つのが「吉本興業」(大阪市中央区)のパビリオン「よしもとwaraii myraii館」で実施されている『盆踊りのアシタ』だ。

筆者も何度か会場を横目で見ながら通り過ぎたことがあるが、正直なところ「何が楽しいん・・・?」という気持ちを抱いていた。しかし、近頃このイベントの様子を収めた動画がXやTikTokなどで次々と拡散され、話題を呼んでいるという。一体なぜなのか、その人気の謎に迫るべく実際に参加してみた。

■ 歌いたければ誰でも、思い出作りに参加する人々パビリオンのシンボルともいえる「笑顔の球体 タマー」が鎮座する「アシタ広場」にて、夜な夜なおこなわれている『盆踊りのアシタ』。ざっくりどういった内容なのかを説明すると、吉本芸人が日替わりでMCをつとめるステージに「我こそは歌いたい!」と志願した参加者が上がり、大画面に映し出されるカラオケで熱唱するというもの。

観客はライブさながらにスタンディングで盛り上がるもよし、芝生エリアで鑑賞するもよし、ステージ下に設置されたヤグラを囲んで踊るもよしというフリーダムなものとなっている。

筆者が参加した7月7日の回では、レイザーラモンRGと若手コンビ・エバース(佐々木隆史、町田和樹)がMCを担当。あまり交流があるイメージのない二組の組み合わせという時点で、お笑い好きとしてはつい反応してしまう。そうこうしているうちに、開始のカウントダウンとともにステージを盛り上げる「滋慶学園ダンサーズ」が元気に登場。

まずお手本として町田が福山雅治の『HELLO』を歌ったのを皮切りに、次々と参加者たちが歌声を披露していく。驚いたのが、どの参加者も本格的なステージで大人数から見つめられながらというハードな環境にも関わらず、少しも緊張した様子を見せずに歌い上げているということ。終了後に「めちゃくちゃ気持ちいい!」と感極まったように叫ぶ女性もいたほどだ。

またMCのひとりであるRGの盛り上げ方も絶妙で、カラオケに程よい合いの手や手拍子を入れつつ、曲によってはステージを降りて観客に混じりヤグラの周りで踊ったりと、参加者のターンを奪わずにサポートする姿は頼もしくすらあった。

■ 楽しまなきゃ損!? 参加してわかった、熱狂のワケ万博開幕当初はガラガラだったものの、口コミやSNSをきっかけに、今では注目スポットのひとつに登りつめた「盆踊りのアシタ」。2時間近くステージを見守り、なぜここまで人気なのかというのが見えてきた気がする。筆者の独断にはなるが、会場には大まかに分けて「とにかく歌いたい人」「出演芸人を観にきた人」「お祭りの雰囲気に浸りたい人」という3種類の参加者がいると感じた。

会場はちょっとしたフェスレベルの規模と観客数を誇り、曲ごとに照明や演出も変わる。ダンサーズが楽器や踊りで盛り上げてくれる上、観客もノリノリで歓声や手拍子を入れるため、歌自慢やカラオケ好きとしてはまたとないステージなのだろう。

さらに同イベントは写真・動画の撮影が全面的にOKということもあってか、エバースやRGのファンらしき観客がカメラを構え、普段はなかなか見られないような姿を収めようとする様子も。

そしてそんな賑々しい雰囲気に惹かれてか、ステージをじっと見つめる年配の女性、懐メロに合わせて踊りまくる男児、カラオケをつまみにビールを飲む男性と、「よくわからないけど楽しそう」とばかりにふらりと立ち寄る人も多く見受けられた。

筆者も踊りやカラオケは苦手なのだが、熱狂に包まれる会場にいると「ここで楽しめないなんて損だ」という気持ちへと変わっていくのを確かに感じた。なんで万博でカラオケと盆踊りやねん・・・。そう思う人にこそ、一度体験してみてほしい。

『盆踊りのアシタ』は、「よしもと waraii myraii館」にて18時15分から20時まで毎日開催中。カラオケに参加したい場合は当日に先着順でエントリー、応募者多数の場合は抽選がおこなわれる。

取材・文/つちだ四郎 写真/Lmaga.jp編集部

(Lmaga.jp)

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