渡邉美穂「80年代に憧れがある」、初のミュージカルで渇望

2022年夏に日向坂46を卒業し、現在は女優として活躍する渡邉美穂。現役時代から「太陽」のような笑顔・個性を持ち合わせる彼女が、今回は舞台『SUNNY』で初のミュージカルに挑戦する。

■ 「人見知りに見えないタイプの人見知り」──日向坂46を卒業されて約8カ月、さっそくドラマ『ブラザー・トラップ』のレギュラーも務め・・・最近の女優業においての手応えはいかがですか?

ちょうど音楽劇『逃げろ!』も終え、アイドルをやっていたとき以上に新しい環境、初めて経験することが多くて。これまではドラマも舞台もグループでやる作品が多かったので、はじめましての方と一緒にお芝居することが刺激となっています。

──環境の変化で言うと、今回の出演作『SUNNY』も含め、毎度異なるカンパニーに入っていくわけじゃないですか。そこに順応していくことは、簡単なものではないですよね。

難しいです。信じてもらえないのですが、私は結構人見知りなんですね。人見知りに見えないタイプの人見知りで(笑)。

──そうだったんですか!?

初対面でも今(の取材)のように喋れちゃうんですけど、みんながワイワイしてるところには入っていけず、隅っこにいちゃうタイプなんです。逃げちゃうんですよね・・・緊張して。

──お話を聞いていると、アイドル時代のキャッチフレーズ「埼玉が生んだ怒濤の起爆剤」と少し矛盾を感じます。

あれは、たぶん見栄を張っていましたね(笑)。「キャッチフレーズとかインパクトが最初は大事だ」と思っていたので、みんなの耳と記憶に残るものをつけてしまえば勝ちだろ!と、勢いで付けてしまったんです。でも中身は、いろんなことにおびえているので、今後は積極的に打ち解けていきたいですね。

■ 「SNSとかスマホがなかった時代に憧れ」──渡邉さんは平成生まれですが、本作の舞台は「女子高生が中心で世界が回っていた」80年代。主人公の思い出のなかに生きる無邪気な高校生時代の奈美です。時代設定のなかで「いいな」と共感する部分はありましたか?

80年代当時は、私自身は生まれていないのに、なんだか「懐かしいな」という気持ちになっちゃいましたね。それこそ私の母が80年代に女子高生だったので、話を聞いたりしていくうちに純粋に「いいな~」と思いましたね。

──最近のトレンドでもある、「アナログ」への憧れですね。あえてスマホじゃなくてフィルムカメラだったり、有線のイヤホンをあえて選んだり。

分かります! たぶん大人の方からすると、今の若者はスマホがあったり、いろいろ便利でオシャレで・・・という良さもあると思うのですが、逆に今の若者からしたらその時代への憧れがあるんですよね。SNSやスマホがなかった時代。それこそ制服はルーズソックスを履いて・・・みたいな、ああいう時代に憧れがありますね。

──でも、今はもう平成も「平成レトロ」とか言われるような時代になっているのご存知でしたか? そこで渡邉さんにお聞きしたいのが、平成で残したいモノ・コトがあったら教えてください。

平成がレトロ!? もう今は進化しすぎて・・・ガラケーとかですかね。ウィルコムとか、あの感じが今欲しくなります、おっきいキーホルダーつけたり。でも時代は回ると信じているので! 今、スマホも折り曲がるようになったじゃないですか?

──確かに。「デコ携帯」とか再流行したらおもしろそうですね。

あとは、プリクラを撮ったら「つけま」とか「綿棒」が出てくるおまけシステム。あの文化、ぜひ残して欲しいです。

──あと、本作では時代感を象徴するものとして、松田聖子さんの『SWEET MEMORIES』など、懐メロが随所に使われています。ちなみに、渡邉さんにとっての「懐メロ」は?

最近聞いてやっぱりいい曲だな、と思ったのが、ドラマ『ルーキーズ』(TBS/2008年)で使われていたGReeeeNさんの『キセキ』ですかね。懐かしいもの・・・ついどれも考え込んでしまいました。今回の作品は会場に来てくださるみなさんが80年代の雰囲気を楽しみつつ、今の私のように、現在との比較も楽しんでほしいですね!

──同作を通して「昭和カルチャー」に飛び込む渡邉さん。役柄もひょんなことからギャル校に入ることとなった転校生ですが、最後に役作りのうえで大事にしたいことをお聞かせください。

私が演じるのは、田舎から出てきた地味な女の子なんですけど、周りの子たちに感化されて、どんどん明るく、みんなと仲良くなっていく様子が魅力的だなと思います。その一人の人間が変わっていく、成長していく姿をみなさんに届けて感動してもらえたらな。

ミュージカル『SUNNY』は渡邉のほか、花總まり、瀬奈じゅん、小林綾子、馬場園梓、佐藤仁美、須藤茉麻、片桐仁などが出演。東京公演を経て、大阪公演は「梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ」(大阪市北区)にて、7月9日~13日に上演。チケットは1万2500円で、4月22日に発売。

取材・文/Lmaga.jp編集部 写真/池上夢貢

(Lmaga.jp)

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