三浦春馬さんの『天外者』、田中光敏監督「立ち直れないのが現実」

「大阪芸術大学」(大阪府南河内郡)の映像学科教授・田中光敏監督のトークイベントが、同大学で11月27日に開催。監督を務めた三浦春馬さん最後の主演映画『天外者(てんがらもん)』の試写会とともに、作品についてのエピソードを語った。

江戸時代末期から明治に、まさに時代が移り変わろうとしている日本を舞台に、近大日本経済の基礎を築いた薩摩出身の偉人・五代友厚を三浦春馬さんが演じ、三浦翔平や西川貴教、森川葵らも出演する同作品。

田中監督は、「春馬くんとはキャラクターをどう作るか、一からいろんなことを一緒に考え、作り上げましたね。自分が凜とした侍を演じなければ、物語を通じて伝えたいことが伝わらないんじゃないかなと思って、自ら所作や殺陣なども訓練していたそう。初めての時代劇で、座長が務められるんだろうかとみんな心配していたところもあったんだろうけど、彼は見事にそれをやってのけた」と、語った。

また、台本の読み合わせの際、多忙な出演者が多かったことから数人欠けることもあったそうで、「僕が『今日翔平くんいなかったね』と、春馬くんに話すとニコッと笑って『東京で翔平がいなかったときの読み合わせはちゃんとしておきますから安心してください』と。翔平くんも後日『春馬と4時間一緒に練習しました』と話していました」と、撮影中のエピソードを明かした。

出演者同士の仲も良く、「現場以外のところで繋がっている人たちが、スクリーンで友情を表現するから、作りものではない友情が写ってる。それは(三浦さんと)翔平くんだけじゃなく、多分みんな。こういう人たちをキャスティングしてよかったなと、だからそこは見てもらえたら」と、見どころを強調した。

さらに、質疑応答の時間では、三浦さんのファンだという学生が涙声で「この作品の存在が、いろんな人の命をつなぎとめてると思います」と、感想を述べる場面も。

それを受けて田中監督は、「僕たちは一緒に作品を作っていたので、なかなか立ち直れないのが現実で。良い意味でみんな前向きに、(三浦さんのことを)伝えなきゃいけないと思って、出演者を含めて一同で頑張ってやろうねと話しています」と締めくくった。同作品は、12月11日から全国の映画館で公開される。

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス