1300年の歴史を超え受け継がれた公家装束、細やかな日本美の神髄とは?

1300年を超えて受け継がれてきた公家装束の歩みを伝える展覧会『みやびの色と意匠 公家装束から見る日本美』が、「奈良県立美術館」(奈良県奈良市)で、9月22日までおこなわれている。

人が着る衣服は、着用者の身分や立場を示すとともに、その国や地域の美意識を体現している。日本でも時代ごとに様々な衣服が着られてきたが、伝統・格式・美意識において最高レベルを示すのは公家装束だろう。

公家装束は奈良時代の朝服に由来し、平安時代に育まれてきた。そこには、自然の景物になぞらえた色の組み合わせなど、四季のある国で自然と共に生きてきた日本人の美意識が凝縮されている。本展では束帯(公家の男子の正装)、五衣唐衣裳(十二単とも呼ばれる、公家の女子の正装)など65件の装束や資料が展示され、細やかな日本の美の神髄、「みやび」の世界を満喫できる。

なかでも注目は、昭和3年(1928)に秩父宮勢津子妃が婚儀の際に着用した五衣唐衣裳一式。8月23日までの展示となるのでお見逃しなく。なお後期(8月25日~9月22日)には、大正天皇の即位礼に供奉した女官が着用した衣裳一式が展示される。料金は一般800円。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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