大阪府・吉村洋文知事、マスコミに「もっと本質を追究した報道を」

大阪府の吉村洋文知事は30日、「大阪府庁」(大阪市中央区)で定例会見をおこない、河野太郎防衛大臣の「雨男」発言など、言葉尻だけを取り上げる報道に対して、「マスコミは、現場での中身や本質的な課題を追究する報道をしてほしい」と要望した。

これは、河野大臣が28日の政治資金パーティーで「私はよく地元で雨男と言われた。防衛大臣になってからすでに台風が3つ」と発言したもので、テレビ朝日系の『報道ステーション』では、同発言を速報として取り上げ、「軽率な発言だとして批判を受ける可能性があります」と報道していた。

これに対して、被災地のひとつである千葉市の熊谷俊人市長は29日、自身のツイッターで「被災地の首長として全く気になりません。いい加減、報道機関は『問題視される可能性もある』等の世論誘導的な文末の悪癖を直した方が良いと思います」(原文ママ)とツイート。そして、「最終的にはその報道機関を信用できなくなります」と苦言も呈していた。

この日の会見で吉村知事は、河野大臣の発言に対して、「言う必要のない発言だが、被害を軽く見ているわけではない。全体の文脈でいえば自衛隊派遣をしっかりやっている。より一層災害ゴミ、復興、被害に遭った自治体のお金の問題、いろいろな課題に対し先手で現場に必要なことをどんどんやるよう促すことがメディアの役割だと思う」と自身の考えを語った。

その上で、言葉の一部分を切り取って問題視するマスコミ各社の報道に対して吉村知事は、「言葉尻を捉えた記事よりも、問題の本質を突いていくべき。僕は公の部分を管轄して現場の立場に立って物事を考える。そういった現場の立場に立って政府も力を入れるべきだろうし、マスコミも現場の立場に立った追究に力を入れてほしい」と語った。

取材・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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