女性が焙煎、浅煎りをワイングラスで味わう、京都のコーヒーロースター店
京都・二条城の近くに、浅煎りのスペシャルティコーヒー専門のロースターカフェ「オルト コーヒー ロースターズ」(京都市中京区)が、3月16日にオープンした。
サードウェーブと呼ばれるコーヒームーブメントが、アメリカから日本に数年前から入ってきており、ブレンドではなく、ひとつの豆の味を楽しむ「シングルオリジン」という飲み方が新たに広がってきた。
なかでも同店は浅煎りに着目し、ワイングラスでコーヒーを提供する。「本来、コーヒーはフルーツであり、産地によって個性やフレーバーもさまざま。浅煎りにこだわるのは、それぞれの特徴を最大限に引き出すためです。さらに、ワイングラスで出すことで、コーヒー=苦いものという印象を覆し、自然の甘みや時間とともに変化する味わいや香りをより感じてもらいやすいと思います」と、焙煎士の中村千尋さん。
メニューには単一農園、単一品種のシングルオリジンコーヒーを3種類飲み比べできるセット(1000円)もある。フードでは、動物性食品や乳製品を一切含まないヴィーガンフードやヘルシーな食材を使ったギルトフリーのスイーツをラインアップ。栄養士の資格を持つ中村さんは、食材の性質を活かす調理法を工夫し、ヴィーガンフードながら甘みやコクもしっかり。みずみずしい味わいの浅煎りコーヒーとの相性は抜群だ。
また中村さんは、オーストラリア・メルボルンでのバリスタ経験もある。メルボルンと言えば、エスプレッソマシーンで淹れるコーヒーが主流で、自身の店でもハンドドリップだけではなく、エスプレッソベースのドリンクも用意。現地で一般的なスチームミルクとエスプレッソを合わせたフラットホワイトも楽しめる。営業は朝8時30分から夕方5時まで。
取材・文・写真/天野準子
(Lmaga.jp)