「まんぷく」タカ役の岸井ゆきの「武士の娘の娘の娘」の役作り
物語が佳境に突入した連続テレビ小説『まんぷく』。ヒロイン・福子(安藤サクラ)の姪・タカを演じる岸井ゆきのが、役作りについて語った。
初登場のシーンで14歳のタカを演じた岸井。「こんなに『14歳に見える!』と視聴者の方からの反響をいただけるとは思っていなくて・・・。当初は、どうやって演じようかと悩んでいました。14歳って人の気持ちを推し測れない幼さもある一方で、段々と思考は大人になっていく、いろんな思いを抱えた複雑な年齢ですよね」と話す。
終戦直後を描く第27話を振りかえり、「(戦地から戻ってこない夫を思って)『なんでここに忠彦さん(要潤)がいないの』ってお母さん(松下奈緒)が言っているのを聞いているんだけど、何も言わない。それは、子どもの自分が、助けになれるかどうかわからない。だったら子どもらしい部分を見せて少しでも安心させたい、というようなタカなりの思いがあったのかな」と、タカの心境に思いを巡らせる。
2月に27歳を迎えた岸井。タカが同世代の26歳へ成長してからは、「自分自身と近づいたこともあって、シンプルに役を考えられるようになってきました」という。
12年の時の流れについては、「14歳のときは明るさと愛きょうで言えるセリフが多かったのですが、26歳になると人の気持ちを考え、自分の言葉で話すことができるようになってきたんだなと感じました。家族の問題にも、自分なりに突っ込んでいけるようにもなって、タカなりに成長している」と感じているようだ。
これまでのシーンを振りかえり、「タカの家族は香田家だけではなく、立花家も一緒にいることが多い大所帯。その大きな家族のなかで、『私は武士の娘の娘の娘です』と言うシーンは、すごくいいですよね。みんなで家族っていう感じがして。そこに参加できたのはうれしいです」と喜んだ。
今では自身の年齢を超え、一児の母となったタカを演じる岸井。夫・神部茂(瀬戸康史)や息子・大介(川口調)、祖母・鈴(松坂慶子)らとの会話も年相応となり、演技の引き出しをますます増やしている。
(Lmaga.jp)