京阪電車・なにわ橋駅の構内で、鉄道&アートの芸術祭

京阪中之島線の「なにわ橋駅」地下1階コンコースに位置する「アートエリアB1」(大阪市北区)。同館開館と京阪中之島線開業10周年を記念して、『超・都市計画~そうなろうとするCITY~』が11月10日からおこなわれます。

鉄道と都市計画には密接な関係があります。鉄道会社は沿線を開発して新たな生活環境を作り出しました。おかげで我々の日常は豊かになりましたが、その一方で都市風景や生活様式は画一化し、人間の感性が均質化したとも言えます。本展ではそうした諸問題をアートの力で克服すべく、3組のアーティストが「超・都市計画」を試行します。

参加作家は、ザ・コピー・トラベラーズ、オスカー・ピータース、飯田和敏。ザ・コピー・トラベラーズは加納俊輔、迫鉄平、上田良のユニットで、複製やコラージュを駆使した作品により、都市の重層性・多様性をテーマにした作品を発表します。オランダ人作家のオスカー・ピータースは、ジェットコースター型のインスタレーションを設置して、都市の構造や交通論、エンドレスな感覚をユーモラスかつ批評的に表現。ゲーム作家の飯田和敏は、ゲームと仮想現実を駆使して都市の浮遊体験を実現し、都市生活者の在り方にも言及します。それぞれが2次元、3次元、4次元を受け持つ形となり、新たな都市の鳥観図を描き出そうと試みるのです。

また、関連イベントが充実しているのも「鉄道芸術祭」の魅力です。トークはもちろん、京阪電車を貸し切って行われる電車公演、京阪光善寺駅に写真家のホンマタカシが設置した「光善寺カメラオブスキュラ」でおこなわれる茶会(どちらも有料、要事前予約)など、とてもユニークなイベントが多数予定されています。駅直結のユニークな会場で、ここでしか味わえないアート体験をしてください。期間は1月27日まで、入場は無料。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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