舞台で多彩な魅力を放つ三浦春馬、『罪と罰』の主役に挑む

三浦春馬が文豪・ドストエフスキーの傑作『罪と罰』に挑む舞台が、2019年1月から2月にかけ、東京と大阪で上演される。映像にとどまらず、舞台でも常に挑戦を続ける三浦が、壮大なテーマの詰まった今作でさらに飛躍しそうだ。

三浦が演じるのは、頭脳明晰な貧乏青年・ラスコリニコフ。帝政ロシアの時代、「正義のためなら人を殺す権利がある」という独自の理論のもとに殺人を犯すが、偶然居合わせた家族にも手にかけたことから、罪の意識にさいなまれていく。倒錯した精神のなかにある深い心理描写が要求される難役だ。

三浦は地球ゴージャスプロデュース公演や、劇団☆新感線の舞台でダイナミックな存在感を放ったのち、2015年テネシー・ウィリアムズの戯曲『地獄のオルフェウス』で、ストレートプレイに初挑戦。その作品でも組んだ英国人演出家フィリップ・ブリーンが、今作の上演台本・演出を担当。フィリップは「(ラスコリニコフ役は)世界中どこを探しても彼のほかには考えられない」とコメントし、絶大な信頼を寄せている。

2016年の大ヒットミュージカル『キンキーブーツ』でも、ドラァグクイーンの派手な風貌とは裏腹の、繊細な心情で観客を引き付けた三浦。世界文学の最高峰と言われる名作で、俳優として新たな力を蓄え、驚きの舞台を見せるのではないだろうか。

ラスコリニコフと心通わせる娼婦ソーニャ役は、3年ぶりの舞台出演となる大島優子、義理の母カテリーナに麻実れい、主人公を追いつめる捜査官ポルフィーリに勝村政信。さらに南沢奈央、松田慎也、立石涼子、山路和弘ら芝居巧者が出演。大阪公演は「森ノ宮ピロティホール」(大阪市中央区)にて、2月9日~17日まで。チケットは11000円、12月16日に発売される。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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