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サマソニ大阪、今年の注目アーティストはこれ!

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夏の野外ロック・フェスとして幅広く定着した現在も、世界標準のラインアップで別格の存在感を示し続ける『サマーソニック大阪』(舞洲サマーソニック大阪特設会場)。18年目を迎える今年も、ロック、ヒップホップ/R&B、クラブ・ミュージック、パンク、エレクトロ・ポップにアイドルまでと、あらゆるジャンルの音楽ファンを満足させる顔ぶれの豪華さは健在です。

英国の『グラストンベリー・フェスティバル』でもヘッドライナーを務めた元ニルヴァーナのデイヴ・グロール率いるフー・ファイターズ、復活後の世界初アクトの場所としてサマソニを選んだブラック・アイド・ピーズ、オアシスの楽曲も取り上げることがアナウンスされているリアム・ギャラガー、大阪のみの登場となるマキシマム・ザ・ホルモンなど。トピック性の高いビッグ・アクトを挙げるだけでもキリがない今年のサマソニですが、多彩な出演者のなかからマストな5組をピックアップしてみました。

文/吉本秀純




■カルヴィン・ハリス

EDMの代表格にして、世界で最も稼ぐDJとして知られるカルヴィン・ハリス。彼が今年のヘッドライナーの1人としてアナウンスされた際には、アゲアゲのヒット・チューン連発のパーティー的なステージしか想像していなかったが、6月末に発表された新作『Funk Wav Bounces Vol.1』はその浅はかな先入観を一気に覆すポップでメロウな快作だった。フランク・オーシャン、ファレル、スヌープ・ドッグ、ケイティー・ペリー、フューチャーなどの現行シーンで考えられるもっとも旬な面々をゲストに迎えて示した音は、70年代のディスコから現行のヒップホップに至るブラック・ミュージックへの敬愛とソングライターとしての非凡さに満ちたもの。その驚きの新作を経ての世界初ライブが今回のサマソニとなる点でも見逃せません。

■ホセ・ジェイムズ

新世代ジャズの旗手的ボーカリストとしてデビューしながら、作品を発表するごとに大胆なまでに新しい音楽スタイルを示し、LAのビート・ミュージックやインディ・ポップなども視野に入れながら常に時流の一歩先を行くサウンドを提示してきたホセ・ジェイムズ。最新作『Love In A Time Of Madness』では「混乱の時代における愛」をテーマに、これまで以上にストレートにR&B色を強めたサウンドを展開した彼だが、ライブではあらゆるビートを自在に叩きこなす英国発の豪腕ドラマーのリチャード・スペイヴンや、鍵盤奏者の大林武司といった現代ジャズ界の精鋭プレイヤーを従えての登場。ジャンルレスに進化を遂げ続ける現代ジャズ発のグルーヴのスリリングさを、この機会に体感してほしい。



■リック・アストリー

1987年、一世を風靡したストック・エイトキン・ウォーターマンのプロデュースでデビューし、魅惑のテナー・ボイスとダンサブルかつキャッチ-な音楽性で『Never Gonna Give You Up』『Together Forever』といった世界的大ヒット曲を連発したリック・アストリー。新世代のアーティストが大半を占めるラインナップのなかでは、ちょっとお父さん的に浮いた存在となっている彼ですが、昨年に11年ぶりに発表したアルバム『50』では何と29年ぶりに全英チャート1位に返り咲くという偉業を達成し、数年前からのリバイバル的な流れを受けての登場です。リアルタイムでの彼の栄華を知る人も知らない人も、真夏の暑い青空の下で聴くのが妙にハマるブルー・アイド・ソウルをぜひご堪能あれ。

■HONNE(ホンネ)

英国発の新鋭アーバン・エレクトロ・ポップ・デュオとして昨年には初のアルバム『Warm On A Cold Night』を発表し、初の来日公演も成功させたHONNE(ホンネ)。日本語の「本音」に由来するユニット名通りに日本のカルチャーにも関心が深く、イジー・ビズをボーカルに迎えた「Someone That Loves You」の東京で撮影されたMVを観てみれば、ジャパニーズ・エキゾティシズムに満ちた映像とともに彼らの音楽的センスの良さがよくわかるはず。ライやジェイムス・ブレイクなどからの影響を感じさせる洒脱なエレクトロニクス使いと、英国らしいセンスに満ちたポップな曲作りは、どことなく初期のペット・ショップ・ボーイズに通じる雰囲気も感じさせます。

■夜の本気ダンス

フー・ファイターズの前で登場するBABYMETAL、独創的なステージングが国内のロック・フェスでも大きな反響を呼んできた欅坂46など。邦楽勢のビッグ・ネームの充実ぶりも目を惹きますが、若手バンドではこの人たちのサマソニ初登場にも忘れず注目しておきたいところ。2008年に京都で結成され、ラウドなガレージ・ロック調のギター・サウンドにダンサブルな要素を独自に盛り込んだ音楽性で国内のフェスやイベントなどのライブの場で着実に支持を高めてきた彼らの音は、2000年代のサマソニに数多く出演したロックンロール・リヴァイヴァル系の洋楽バンドたちからも大きな影響を受けたもの。そんなサマソニという場で、破竹の勢いで登り詰めてきた彼らの音がどう響くかに注目したい。


(エルマガジン)

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