明徳サヨナラでセンバツ濃厚!土佐下す
「高校野球・秋季四国大会・準決勝、明徳義塾4-3土佐」(31日、鳴門オロナミンC球場)
明徳義塾はサヨナラで土佐との“高知対決”を制し、決勝進出。2年ぶりのセンバツ出場が濃厚となった。
頼れる4番が決めた。同点で迎えた延長十回、1死二塁。古賀優大捕手(2年)の放った打球は、左中間を鋭く破った。劇的なサヨナラ打で接戦にピリオドを打った。
「前の4打席が凡打でチームに貢献できなかったので、自分が決めるつもりでした」。打席に入る前、馬淵史郎監督(59)から「食らいついていけ」とゲキを飛ばされた。責任感の強い主砲が応えた。
厳しい戦いだった。ひたむきに攻めてくる土佐を引き離せず、1点リードの八回には、先発中野が2死から四死球で一、二塁のピンチを招き、適時打で追いつかれた。
しかし、最後は底力を発揮した。馬淵監督は「内容が悪くても、苦しいゲームを辛抱して勝ち抜いていくことが大切。選手には、ええ薬になったでしょう」と話した。決勝戦へ向けては「必死に戦うだけです」とキッパリ。5年ぶり7度目の優勝を狙う。