1年生石垣7回0封!如水館が初戦突破

 「高校野球・秋季中国大会1回戦、如水館2-0浜田」(23日、浜山球場)

 来春のセンバツ出場校を決める重要資料となる中国大会が開幕した。3年ぶり出場の如水館(広島)は、石垣雄規投手(1年)が7回無失点の好投を演じ、初戦を突破した。24日は、広島国際学院が出雲(島根)と、広島新庄が開星(島根)と対戦する。

 左前にはずんだ打球に、石垣は天を仰いだ。2-0の七回2死。ここまで続けてきた無安打投球が止まった。「変化球の曲がりが小さくなった」。それでも気力を振り絞り、この回を無失点。背番号「11」の1年生右腕が初戦突破に導いた。

 七回は未知の領域だった。これまでは四回が最長。だがこの日はスライダーを軸に安定感抜群の投球を披露した。最後はスタミナ切れで降板したが、堂々の7回1安打無失点、8奪三振。迫田穆成監督(76)は「五回くらいまで投げてくれたらと思っていた」と明かしつつ、「マウンドに上がった以上はエースと一緒。よく投げた」と手放しでたたえた。

 石垣の投球を支えたのは縦に落ちるスライダーだ。中学までは軟式だったため硬球を扱うのは高校に入ってから。「ボールがへこまないから最初は曲がらなかった」。指先の力感は試行錯誤しながら身に付けた。理想のスライダーは、来年のドラフト候補で13年夏に瀬戸内で甲子園に出場した山岡泰輔(現東京ガス)。高速で鋭く落ちる伝家の宝刀に「ああいう球を投げたい」と目を輝かせる。

 05年春以来のセンバツ出場に向け一歩前進した。「気持ちを切り替えて次に臨みたい」。絶対的エース不在のチームで存在感を示す快投劇。石垣が大きな自信を手にした。

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