東海大相模・小笠原 サヨナラ呼ぶ救援

 「全国高校野球・準々決勝、東海大相模4-3花咲徳栄」(17日、甲子園)

 東海大相模がエース・小笠原慎之介投手(3年)の好救援がサヨナラ勝ちを呼び、5年ぶりに4強入りを果たした。

 背番号1の意地があった。先発で崩れた盟友のためにも点はやれなかった。東海大相模のエース左腕・小笠原が、5回1/3無失点の好リリーフでサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 「自分が背中で引っ張る投球をすれば逆転してくれる。そう信じて投げました」

 先発・吉田が8安打3失点で四回途中降板。後を託された小笠原は「ここで抑えるのがエース」と気迫の投球を続けた。直球は最速147キロをマーク。1点ビハインドの八回2死満塁の大ピンチも直球で8番・高橋を投ゴロに打ち取った。するとその裏に味方打線が同点に追いつき、九回に3番・杉崎の劇的な一打で5年ぶりの4強入りが決まった。

 応援団へのあいさつを終えてベンチに戻ると、吉田が泣いていた。「小笠原に負担をかけてしまった」と悔やむ背番号11の涙を見て、小笠原は「吉田の全力投球を見て刺激を受けた。感謝しています」。“2枚看板”の結束の力で苦しい試合を勝ち抜いた。

 昨夏は神奈川大会決勝で20三振を記録した吉田が注目を浴びた。今年は小笠原が150キロ超の大会ナンバーワン左腕として聖地の視線を集める。立場は入れ替わったが、2人の目標はブレない。「日本一に近づける試合になった。支え合って、残り短い夏を過ごしたい」。エースの目が一段と鋭くなった。

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