高野連が主催し、指導者経験１０年未満の教員を対象にレベルアップを図る「甲子園塾」（山下智茂塾長）が５日、大阪市西区の日本高野連で開催された。

　特別講師に招かれた大阪・履正社の岡田龍生監督は、“打倒ＰＬ”を掲げた２８年間の指導経験を基に「しっかりとコミュニケーションを図ることが大切」と理念を披露。１１月から１２月にかけて監督と生徒、監督と保護者で２者面談を実施していると明かした。

　全寮制でないため、現場と家庭で指導方針が食い違う事例を紹介し「一番、困るのは生徒」と岡田監督。指導者側も面談で得た情報や生徒の思いを共有して指導することで、目的意識を持ちやすくなるメリットを語った。また７年目となる今回からアンチ・ドーピングに関する講義も行われた。