仙台育英・佐藤世、近畿王者斬り12K

 「明治神宮大会・高校の部2回戦、仙台育英6-1天理」(15日、神宮)

 神宮のマウンドで、仙台育英の右腕・佐藤世那が躍動した。大阪桐蔭、龍谷大平安という今年の甲子園を制した両校を破ってきた近畿王者から12奪三振の快投。「三振は取れないと思っていたので、取れたことはうれしい」と口元を緩めた。

 直球は自己最速にあと1キロに迫る143キロを計測。そして、威力を発揮したのが、この日の投球の約4割を占めた鋭いフォークだ。空振り狙いだけでなく、中盤からはカウント球としても使用。4者連続を含め、五回以降に9三振を奪った。

 同じ仙台に本拠地を置く楽天・則本ばりのダイナミックなフォームは魅力十分。同校2年ぶりの大会制覇に向け「相手がどこでも構わない。しっかり自分の投球をしたい」と自信をにじませた。

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