PL夏に続いて…大阪桐蔭に決勝で涙

 「高校野球・秋季大阪大会決勝、大阪桐蔭11-4PL学園」(4日、舞洲)

 大阪大会決勝は、大阪桐蔭がPL学園を猛打で圧倒、3年ぶりの優勝を果たした。3位決定戦は大商大堺が大産大付に逆転勝ちし、近畿大会進出を決めた。

 愛媛では準決勝が行われ、県内屈指の進学校の松山東が新田を下し、1951年以来、63年ぶり4度目の四国大会出場を決めた。5日の決勝で今治西と対戦する。

 PL学園は夏に続いて、決勝で大阪桐蔭に敗れた。それでも九回、名門の意地だけは見せた。

 無死一塁で、代打・奥野。普段は野球未経験の正井一真監督(67)に代わり、サインや選手起用などを任される。この日は「終盤、チャンスなら行け」とナインに言われていた。

 自身もそのつもりで準備を整えていたところへ巡ってきた打席。奥野は大阪桐蔭のエース・田中から見事に左越え2ランを放ち、ナインの期待に応えた。

 生還すれば即、“本業”に戻りベンチから味方を鼓舞した。大阪桐蔭にまたもはね返される結果に終わったが、センバツにつながる近畿大会が待っている。奥野は「また選手を『結んで』やっていきたい」と“今度こそ”の思いをにじませた。

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