大阪桐蔭・久米、控え捕手でも副将全う

 「全国高校野球・3回戦、明徳義塾5‐1大阪桐蔭」(17日、甲子園)

 この夏、甲子園でマスクをかぶる機会は訪れなかった。「出られなかったのは悔しいけど、自分には捕手しかない。ここまで教えてくれた西谷監督に感謝したい」。“2番手捕手”として過ごした3年間を振り返った大阪桐蔭・久米健夫捕手(3年)は、大粒の涙を流した。

 同学年の森友は超高校級の実力の持ち主だが、もちろん2番手に甘んじるつもりはなかった。朝は誰よりも早い5時50分に起床し、100スイング。夜も消灯直前までバットを振り込んだ。

 心が折れそうになったこともある。春季大会前には、出番を求めて西谷監督にコンバートを直訴した。だが、監督の説得と、父・浩史さん(52)の「捕手をやめて外野でレギュラーを取れるほど甘くない」という言葉を受けて、控えでも捕手の道を貫く決意を固めた。

 最大のライバルは良き友人だ。大阪大会の抽選日前夜には、森友の部屋に行き「悪いものを落とすんや!!」と言って塩をかけ、ふざけ合った。一方で、副主将としてサポートにも徹した。「(主将の)森ができないことをするのが副主将だと思う」。つらい練習では誰よりも大きな声を出し、チームをけん引。「森という人間に出会って成長させてもらった」と感謝の気持ちを言葉にした。

 大学でも野球を続ける。「3年間出られなかった分、大学1年からレギュラーを取るつもりで頑張りたい」…日の当たらなかった3年間は、ここから花開くための貴重な糧となるはずだ。

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